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羽田空港への玄関・東京モノレール 浜松町駅が6月13日に新駅舎の一部を使用開始

東京モノレールは、浜松町駅新駅舎の一部を6月13日の初電より使用開始する。分散していた中央口改札と南口改札が廃止され、新たな改札2か所が北寄り(東京方面寄り)のエリアに集約して設置される。

文:多和田新也(編集部) 写真:多和田新也(編集部)
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 東京モノレールは、浜松町駅の新駅舎の一部を6月13日の初電から使用開始する。この建て替え工事は、世界貿易センタービルディングやJR東日本(東日本旅客鉄道)などと共同で推進している浜松町駅エリアの整備計画の一環だ。主要交通機関が集積するターミナル駅である浜松町駅において、駅周辺エリアを広域的につなぐ歩行者ネットワークの構築、および交通結節点としての機能強化を図り、利便性の高い魅力ある都市環境を整備することを目的としている。

 6月13日の使用開始にともない、新たに3階に「北改札」と「中央改札」が新設され、現在の中央口改札と南口改札が閉鎖される。これまでは1964年にできた本体の改札や1996年に増築された南口改札など、別々に分かれていた設備が一体化される。東京モノレールの宮田久嗣 代表取締役社長は、「狭い改札があることで不便をおかけしていたのが、一気に広いスペースになる」と説明した。

 今後、閉鎖される中央口改札と南口改札のエリアの整備が始まる。中央改札前に整備される大空間の「中央広場」と、大きな吹き抜け空間である「ステーションコア」が一体整備されることで、JR山手線やJR京浜東北線、都営地下鉄、バスターミナル、タクシーなどの各交通機関とのスムーズな乗り換えが実現し、バリアフリー動線も強化される。線路をまたいで東西をつなぐ北口自由通路からは、新たに整備される3階の改札へ、フラットにアクセスできるようになる。

東京モノレール株式会社 代表取締役社長 宮田久嗣氏と、マスコットキャラクターのモノルン。
6月13日に前後して変更されている東京モノレール 浜松町駅のレイアウト。
浜松町駅の建て替え計画完成イメージ。2030年ごろを目指して改良が進められる。

「シアター」をイメージした駅舎内のデザイン

 新駅舎の内外装や照明には、東京モノレールが策定したブランドコンセプトである「Tokyo Monorail Theater」を具体化したデザイン思想が取り入れられている。宮田社長は「通常多くの駅舎は白を基調として色合いが設定されていることが多いが、弊社はシックで落ち着いた色調で作り込んでいる。劇場、つまり劇場的な体験価値を備えた駅空間を具体化した設計である」と語った。

 旅のワクワク感を演出するために劇場のエントランスをイメージしており、床面については「この赤いタイルは、赤い絨毯に見えてくるのではないか。それをイメージして設計している」と言及した。今回はコンコースと、そこに設置されるエスカレーターなどの設備が使用開始とする。

 浜松町駅の全面完成は2030年頃を予定しており、2027年春頃には「のりかえ改札」や駅構内レイアウトの一部変更が予定されている。今後はプラットホーム階や、1階下の2階に位置する商業施設なども順次オープンしていく。これまでの商業施設は“レトロな昭和の雰囲気”であったが、今後は新しく刷新される。

 ちなみに、今回の建て替えは、駅の通常営業を継続しながら難工事を進めている。宮田社長は「駅のここを支えている柱自体も新しく打ち替えて、古い柱を切って、支え直したという難工事を一昨年(2024年)に実施しており、なんとか無事に終えて今がある」と明かした。

新設される北改札。
改札内から見た北改札。
現在の中央口改札に変わって新設される「中央改札」を、改札内から見た様子。写真右側は直接出口への改札、写真左側はJR東日本との乗り換え改札となる。改札機などは13日の始発前までに移設される。
改札内の中央部分。写真右側は降車側のホーム。
上記写真の左側、乗車ホームへの動線。
乗車ホームに延びるエスカレーター。
エスカレーターの反対側に階段。
ホーム側から見た新しい改札口からの階段とエスカレーター。

 駅周辺の大型再開発に伴い、今後は駅利用者や来訪者、就労人口がさらに増加していく。現在のモノレールの旅客数や乗車率について、宮田社長は「当然まだ満杯で動いているわけではないですから、乗車率が上がってくる」との見通しを示した。

 また、国際線の増便にともなう羽田空港への旅客輸送と、沿線の通勤需要との切り分けについては、「通勤のお客さまで大変混雑する時間帯は基本的には各駅停車になる。需要が増えてくる状況に応じて区分は変えなければならないが、線路容量の制約もある。各駅停車であっても羽田空港には到着できるので、利便性の高い輸送モードにしていきたい」とした。

 一方で、将来的にJR東日本の「羽田空港アクセス線」も直通するなか、東京モノレールは独自の強みを発揮していく方針だ。宮田社長は「2025年度の列車1本あたりの遅延時分は9秒に抑え込むことができ、世界トップレベルだと自負している。羽田空港アクセス線はほぼ地下を通るが、私たちは東京の大パノラマをご覧いただけるという地の利がある。ここをお客さまにエンターテインメントとして楽しんでいただくという新たな価値観をお届けするべきではないか」と述べ、「東京パノラマライン」としての将来像を語った。現在は4種類のラッピング列車を運行しているが、今後はさらに日本の文化を取り入れたさまざまなラッピング列車を増やしたいとしている。

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