ニュース

成田空港と周辺11市町の魅力が詰まった「地球の歩き方」。2027年2月発売へ

成田国際空港(NAA)と地球の歩き方らが、空港をテーマにした初のガイドブック制作を発表。単なる本の制作に留まらず、周辺自治体と連携し、空港と地域の新たな魅力発信とシビックプライド醸成を目指す取り組みとして動き出した。

文:多和田新也(編集部) 写真:多和田新也(編集部)
X Facebook LINE
「地球の歩き方 成田空港とエアポートシティ」の制作決定。

 成田国際空港(NAA)、株式会社地球の歩き方、株式会社gaabooの3社は4月21日、成田空港内で共同記者会見を開き、ガイドブック「地球の歩き方 成田空港とエアポートシティ」の制作決定を発表した。地球の歩き方シリーズを通じて初となる“空港”をテーマにしたものとなる。

 成田空港を単なる「通過点」ではなく一つの「目的地」として捉え、周辺11市町と一体となった魅力を発信するという。新滑走路建設やワンターミナル構想など「第二の開港」を控える成田空港の雇用促進だけでなく、移住の促進、そして地域の“シビックプライド”の醸成を目指す。

 NAA 上席執行役員・戦略企画室長の片山敏宏氏は、「第二の開港」に伴い、空港内の従業員が現在の4万人から7万人規模へ拡大することに言及し、増大する人材ニーズに対して、「成田空港で働いてもらおうと取り組んできたが、その経過のなかで成田空港の近くに住んでいただくという取り組みも、併せてやらなくてはいけないと近年気が付いてきたところ」と話す。

 今回の出版はNAA側が誘致する形で実現したとしており、そのきっかけとして「地球の歩き方 北九州」の存在があるという。「北九州は工業都市のイメージがあったが、(300ページ以上に)ネタを膨らませられるものかと衝撃を受けた」とのエピソードを語り、同書の制作にかかわった株式会社地球の歩き方とgaabooとのコラボレーションにつながったとしている。

左から成田国際空港株式会社 上席執行役員・戦略企画室長の片山敏宏氏、
株式会社地球の歩き方 プロデューサーの清水裕里子氏、株式会社gaaboo 代表取締役の辻 正隆氏。

 成田空港とエアポートシティも320ページのボリュームを予定しており、株式会社地球の歩き方の清水裕里子プロデューサーは、「空港というと通過点というイメージがあると思うが、成田空港ともなると通過点ではなく目的地にもなるし、その周辺エリアも含めると、1泊、2泊してもいいのではないかというぐらいの魅力がある。その魅力をこの1冊に込めたいと思っている」と話し、成田山新勝寺や佐原の街並みといった定番スポットに留まらず、「3分の1から4分の1ぐらい?」(清水氏)というボリューム感で成田空港を取り上げ、空港で働く人々の特集や、普段は立ち入れないエリアを巡るスペシャルツアーなどの紹介を見込んでいる。

 また、プロモーションを主導するgaaboo 代表取締役の辻 正隆氏は、制作過程を通じて、地域住民が自らの街の価値を再発見し、「自信・愛着・魅力」を深める重要性を強調した。周辺11市町がそれぞれ5~10ページ規模で紹介される予定で、新しい魅力を発掘するプロセスそのものを重視。発売までの「機運醸成」を後押しすることで、成田空港と周辺自治体が一体となった「シビックプライド」を根付かせたいと話した。

 なお、成田空港や周辺自治体に関する「地元あるあるネタ」や「推しスポット」などの情報、表紙のアイディアを募るアンケート企画が4月21日にスタート。成田空港各ターミナルのインフォメーションカウンター付近など11か所に設置されたアンケートボックスへの投函のほか、Webでも受け付けている。

4月21日~7月31日の期間で「地元あるあるネタ」や表紙のアイディアを募るアンケートを実施。

 さらに、会見後には“新しい魅力を発掘する”プロセスのキックオフの場として、会見後には関連自治体の成田市、芝山町、多古町、横芝光町、富里市、香取市、神崎町、栄町(山武市は欠席。以上は千葉県)、河内町、稲敷市(以上は茨城県)の各代表が集まってのグループディスカッションも開催された。

会見のフォトセッションでは、成田空港周辺のエアポートシティエリア自治体の代表も臨席。
関係自治体の関係者と地球の歩き方、gaabooとのグループディスカッション。

関連キーワードもチェック!