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スプリング・ジャパン、新ロゴと新塗装を発表。JAL機材改修で追加4機導入へ
スプリング・ジャパンがブランドロゴおよび機体デザインの刷新、そして機材計画に関する記者会見を開いた。2027年度以降にボーイング737-800を4機追加導入。今年中には新塗装の機材も登場する予定だ。
スプリング・ジャパンは10月26日、ブランドリニューアルと機材計画に関する記者会見を実施した。会見には同社代表取締役社長の浅見達朗氏と、デザインを担当した株式会社FARVE代表でデザイナーの永易直樹氏が登壇した。
同社は現在、ボーイング737-800(189席)を6機運航しているが、2027年度以降に同型機を4機、段階的に追加導入し、2030年に10機体制とすることを発表した。
追加導入する機材はJALが所有する機材を改修したリース機材となる。シートはスプリング・ジャパンで置き換える予定だが、機内レイアウトの違いにより、座席数は既存機の189席に対し、導入機材は183席の仕様となる。既存の189席仕様機を改修する予定はなく、2つのタイプを並行して運航する方針だ。
この増機により、事業規模を示す有効座席キロ(ASK)は、導入後は2025年度比で約2倍を目指す。
今後の路線拡充について、浅見社長は従来からの「日中の架け橋」を掲げ、主軸である日中間の国際線を拡充していく姿勢を示した。国内線と国際線の比率については「足元で中国路線が8対2程度であり、今後も7〜8割は中国路線を運航していく」と述べた。さらに具体的な路線開拓について、浅見社長は「マーケットの中で誰も飛んでいないホワイトスポットを開拓し、我々だからできる路線を増やしていくことが強い思いとしてある」と語り、直行便のない都市への路線展開も視野に入れる考えを示した。
増機に伴う人員計画については、ヤマト運輸から受託しているA321P2Fの運航終了に伴う運航乗務員の型式移行や、新規採用を組み合わせて対応する方針。ただし、今回の増機とA321P2F運航終了に相関関係はなく、単独で計画が進められた増機であるという。
ブランドリニューアルと新ロゴの思想
一方、ブランドリニューアルについては、「2014年の就航以来、12年間の軌跡で培ってきたブランドを継承しつつ、スプリング・ジャパンらしさを明確にし、選ばれる日本の航空会社へと成長していくための決意表明」と位置付けられている。「高コスパで、安心して利用でき、日本文化を体現している、日中路線に強い航空会社」を目指す姿としており、タグラインである「FLY WITH SMILE」は継続して使用される。
浅見社長はブランド刷新の背景について、「2025年度頃から検討を始めた。我々らしさを一番分かりやすく出すには、ロゴや機体に思いを乗せていくのが一番だと考えた」と語った。
新ロゴのデザインを担当した永易氏は、デザインにおいて「企業理念であるこれまでの軌跡や繋がりを大切にすること」と「これからのスプリング・ジャパンを目に見える形で表現すること」の2点を意識したと語る。
同社にとってマイナーチェンジも含めると4代目に相当するロゴマークは、企業理念を表す「3S」(Safety:安全、Sincerity:誠意、Smile:笑顔)の基本形状を保持している。そのうえで、日本品質を提供する決意と社名のJAPANを象徴する「J」の文字を新たに追加し、視認性と信頼性を担保した。さらに、創業当時の初代ロゴにあった「桜」のモチーフを復活。永易氏は桜の採用について、「春の訪れを告げる花であり、人と人がつながる季節に咲く花として、親しみを持ってもらう象徴としてふさわしいと考えた」と説明した。
ロゴタイプは従来の明朝体(セリフ体)から、太く丸みのあるゴシック体(サンセリフ体)へと大胆に刷新された。やわらかなカーブを取り入れ、「JAPAN」の「A」の文字の横線を曲線にすることで愛嬌や笑顔の雰囲気を取り入れたほか、太い書体によって空港などでの明瞭な視認性を確保している。
ブランドカラーは「ディープグリーン」「ライトグリーン」「ピンク」の3色で構成されている。ディープグリーン(深い緑)は「日中の架け橋として人と文化の繋がりを育んできたこれまで」の歩みを表す。新色のライトグリーンは「今後さらに進化するこれから」を表現し、よりスマートで安心、快適なサービスを磨き上げる希望や、社員の若々しさとフレッシュさ、挑戦の思いを込めた。ピンクは「春の優しさと温かさを添えながら、誠意と真心を表す日本らしさ」を表現している。
機体塗装にはこれらの3色に加え、黄色も配色されている。永易氏は黄色について「華やかな機体にしたいという思いがあった。元々持っていた緑に加え、現在の機体にある黄色を踏襲し、菜の花のようなイメージも重ねて春の鮮やかさや艶やかさを表現した」と明かした。
機体デザインは、空港に日本の春を連れてくる思いを込め、機体前方から尾翼に至るまで一続きに見えるデザインへと一新された。春のやわらかな風とともに、桜の花びらが舞い上がるイメージを描いている。尾翼塗装は現在のシルエットを継承しつつ、大きく桜を描くことで存在感を示し、遠目からでもスプリング・ジャパンと見分けられる独自性を表現した。
ちなみに、デザイン制作時には王会長とも協議を重ねていたそうで、「桜の採用に対して好反応を示して喜んでいた。『桜といえばスプリング・ジャパン』と思ってもらえるよう、全員で取り組んでいこうという感想があった」と紹介した。
新塗装を採用した初号機(登録記号:JA05GR)は、2026年内に運航を開始する予定である。浅見社長は「早ければ11月中旬に新しい塗装の飛行機が1機仕上がってくる」と述べた。既存機については、重整備のタイミングに合わせて順次塗り替えを実施する計画で、2027年度の頭にもさらに1機が登場する見込みである。追加導入される4機についても、すべて新塗装で導入される。
空港および公式Webサイトについても段階的な刷新が進められる。空港カウンターでは成田空港を皮切りに、サイネージなど視認性を高めたシンプルなデザインへ順次統合していく。公式Webサイトは12月以降、年内に新デザインへ刷新される予定である。
また、2024年にリニューアルされたばかりの客室乗務員の制服については、全面刷新は行なわないが、ピンクを取り入れたスカーフや男性スタッフのネクタイなど、新色を取り入れたアイテムを準備が整ったものから順次導入していく方針である。
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