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圏央道 大栄JCT~多古IC開通。熊谷知事「成田空港周辺に産業の立地を」
11月7日15時、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の大栄JCTから多古ICまでの延長9.1kmの区間が開通した。同日午前中に開通式典が開催され、関係者らが新たな道路の完成を祝った。
国土交通省 関東地方整備局とNEXCO東日本(東日本高速道路)は11月7日15時、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の大栄JCT(千葉県成田市吉岡)から多古IC(千葉県香取郡多古町喜多)までの延長9.1kmの区間を開通した。開通区間は暫定2車線で、区間内には圏央成田ICと多古ICが新設された。
成田空港においては現在、B滑走路の延伸やC滑走路の新設、旅客・貨物取扱施設の再編等を一体的に推進する「成田空港第2の開港プロジェクト」が進められている。なかでも貨物の取り扱いに関しては、空港敷地に分散している国際航空物流機能を集約する「新貨物地区」を空港東側エリアに整備し、2030年代初頭の供用開始を目指す方針を掲げている。
今回開通した圏央道はこの新貨物地区に近接しており、圏央成田ICとも至近の位置関係にある。将来は新貨物地区に直結するインターチェンジの整備も予定されるなど、圏央道と新貨物地区は位置的に密接に結びついている。圏央成田ICをはじめとするネットワークが形成されることで、陸上輸送と航空貨物輸送の連携が強化され、東アジアの貨物ハブ空港を目指す成田空港の物流機能向上が期待される。
また、本区間の開通は農水産物の輸出への貢献も見込まれる。成田空港の隣接地には、農水産物の加工と輸出手続きを場内で完結できるワンストップ輸出拠点機能を備えた新生成田市場が2022年1月に開場した。今回の開通により、大栄JCTから同市場までの所要時間が約13分から約6分となり約7分短縮されるほか、旭市からの所要時間も約61分から約55分となり約6分短縮し、アクセス性が向上する。今後、大栄JCTから松尾横芝ICまでが全線開通すると、山武市からの所要時間が約26分短縮される見込みである。これらにより、空港と高速道路から近く食品の流通に最適な市場へのアクセスが向上し、農水産業の活性化に寄与する。
同日午前には、開通式典が開催された。式典は国土交通省 関東地方整備局、NEXCO東日本 関東支社、千葉県、成田市、多古町、芝山町が主催し、来賓や関係者らが多数出席した。
式典では、朝日健太郎 国土交通副大臣と熊谷俊人 千葉県知事らがあいさつを行なった。
朝日健太郎 副大臣は本区間の開通意義について、「本日開通する区間は、成田空港周辺地域と圏央道沿線地域とのアクセス向上を図る重要な区間。物流の効率化や企業活動の活性化、観光振興など地域経済の発展に大きく寄与するものと期待している」と述べた。さらに今後の展望として、「本日の開通は千葉県内の圏央道全線開通に向けた大きな前進。現在整備が進められている多古ICから松尾横芝IC間が開通することにより、成田空港を核とした広域的な交通ネットワークがさらに充実し、千葉県の更なる発展につながるものと確信している」と話した。
また、昨今の自然災害の激甚化・頻発化に触れ、「圏央道は平常時には物流や観光を支え、また災害時には緊急輸送道路として機能する重要な路線」であるとし、関係機関と連携して一日も早い全線開通に取り組むとともに、防災・減災、国土強靱化を着実に進める方針を示した。
熊谷知事は、用地提供者や工事関係者への謝辞を述べるとともに、8月の千葉豪雨や台風被害からの復旧・復興への取り組みに言及した。圏央道が構想から40年の道のりを経て、今回の開通により県内区間の約9割にあたる約86kmが開通したこと、11月1日には神崎IC~大栄JCT間が4車線で供用開始されたこと、今年度中に残る多古IC~松尾横芝IC間が開通して全線開通を迎えることに触れた。
成田空港に関連する展望について熊谷知事は、「現在成田空港では3本目の滑走路の新設を含め、第2の開港とも言われる空港敷地面積が2倍になる大型プロジェクトが進められている。県ではこのタイミングに合わせ、成田空港の周辺に国際的な物流産業拠点を造っていくという取り組みを進めている」と紹介。続けて「今回の開通によって成田空港周辺地域と北関東とのアクセスが強化され、企業立地の促進や農水産物の販路拡大など幅広い効果が期待されている。さらには残る多古~松尾横芝間の開通により、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、千葉県のこの5都県が環状につながることになり、東京湾アクアラインを経て成田空港と羽田空港を結ぶ新たな軸となるなど、我が国の産業競争力の向上に大きく貢献をするもの」と語った。
そのうえで、「特に私が大事にしているのは、成田空港の東と南だと思っている。成田空港が開港しても空港の恩恵が西に偏っているのではないかという思いは地域の方々に残っている。今回の圏央道、そしてインターチェンジの完成によって、私たちはその周辺にしっかりとした産業の立地を果たして、空港ができてよかったと本当に空港周辺の方々に思っていただけるように取り組んでいきたい」と述べた。
また、一連の風水害を踏まえた道路ネットワークの多重性・代替性の重要性を指摘し、多古~松尾横芝間の一日も早い開通、仮称・神崎PAの供用、暫定2車線区間の4車線化への取り組みを求めた。
式典終了後には、圏央成田ICで開通セレモニーが実施され、来賓・関係者によるはさみ入れ(テープカット)とくす玉開きが行なわれた。続いて、同ICから多古ICに向けて関係車両による通り初め(走り初め)のパレードが行なわれ、新たな区間の開通が祝われた。
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