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ジェットスター4機目のA321LRは“真っ白”塗装。新灯火ユニット「MFRL」を国内初採用
ジェットスター・ジャパンの4機目となるエアバスA321LR(JA29LR)が成田空港に到着した。2027年7月に予定している新ブランドへの移行準備の一環として、ロゴやブランドカラーを排した「オールホワイト塗装機」が特徴だ。国内初採用となる「MFRL」の搭載、機内仕様のリニューアルなども注目される。
ジェットスター・ジャパンが新たに導入するエアバスA321LRの4号機(登録記号:JA29LR)が10月29日、成田空港に到着した。
ドイツのハンブルクで製造された新造機で、10月27日の10時13分にハンブルクを出発。経由地のタシュケント(ウズベキスタン)に21時18分に到着し、同地を28日23時15分に出発。翌29日の10時29分に福岡空港に到着し、12時54分に福岡を出発。14時43分に成田空港の442Rスポットに到着した。
2027年7月に予定している新ブランドへの移行準備の一環として、機体全体を白塗装にした“オールホワイト塗装機”となっているのが特徴。ロゴもブランドカラーもない希少な外観での納入となった。なお、一部の部品については製造と塗装のタイミングにより、オレンジ色が残っている箇所もある。
この塗装は基本的には従来機と同じ仕様だが、通常は下地にプライマー、そしてカラーの入ったトップコートを塗り、その上にさらにクリアコートを塗布するのに対し、今回のホワイト塗装では最上層のクリアコートを省略することで、工期の短縮を実現した。
白い機体は外観だけでなく、整備や運航上も合理的であるという。オイル漏れなどの不具合を発見しやすいことに加え、太陽光を反射して機体の温度上昇を抑制する効果を持つ。また、部分的な補修塗装(タッチアップ)を行なう際にも色合わせが不要であり、作業時間の短縮につながる。
さらに、既存の塗装機を白ベースに塗り替える場合には下地が透けてしまうために元の塗装を完全に落とす必要がある。最初から白塗装である本機は将来の再塗装に向けたベースカラーとしても適しているのである。仮の話にはなるが、新ブランドの塗装が白をベースにデザインしたものであれば、今回の白い塗装をベースとしてそのまま利用したうえで新デザインの塗装を重ね、最後にクリアコートをして完成させる、といったことも可能になるのだ。
これらトランジション塗装機は、新ブランドや機体デザインが決定し次第、海外の整備委託会社で順次再塗装が行なわれる予定である。委託先の塗装スロットの状況にもよるとはしながら、すべての機体を塗り替えるのに2年間ほどを想定。通常であれば重整備と併せて実施することで定期便運航から外れる期間を最小限に抑えることが多いが、場合によっては塗装のためだけに整備に入れることも想定しているという。
ちなみに、この4号機からは客室仕様も変更されており、3号機までは238席だった座席数が、6席少ない232席となっている。従来機の最後部がハーフギャレーとラバトリー2か所が並ぶレイアウトだったのに対して、4号機以降は最後部すべてをギャレーとしたフルギャレーを採用。座席を1列減らして後部ラバトリー2か所を配置している。
また、オーバーヘッドコンパートメントにはエアバスの「XL bin」を採用。容量を40%、手荷物収納数を60%増加させている。各座席には従来のUSB Type-Aポートに加えてType-Cポートも新設された。
このほか、国内航空会社が導入したエアバスA320ファミリーでは初めてとなる、MFRL(Multi-Functional Runway Lights)を採用していることも特筆される。
MFRLとは、従来はノーズギアに個別に搭載されていたランディングライトやタキシーライト、ターンオフライトなどを1つのユニットに収めたもの。シチュエーションに応じてパターンを変えながら点灯する。このため、今回到着した機体のノーズギアまわりには灯火類がなく、非常にすっきりとしたものになっている。
今回到着したJA29LRは11月上旬からの運航開始を予定しており、当面の間はホワイト塗装のまま国内線および国際線の高需要路線に導入される。10月31日には同じくオールホワイト塗装の5号機(JA30LR)の到着も予定されており、新ブランドへの移行に向けた準備は着実に進められている。
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