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Starlinkを活用しコクピットの通信環境を高度化、ZIPAIRがAI乱気流予測を導入

ZIPAIRがStarlinkの高速な機内通信環境を活用し、乱気流リスクを踏まえたより安全な運航判断の実現を支援するBlueWXの「AI乱気流予測」を導入。

文:本誌編集部
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 ZIPAIR Tokyo、BlueWX、エムティーアイは、BlueWXの「AI乱気流予測」をエムティーアイの航空気象サービス「3DARVI」に搭載し、10月8日よりZIPAIRの運航便での利用を開始した。

 本取り組みにおいてポイントとなるのは、ZIPAIRが導入しているStarlinkによる高速な機内通信環境の活用である。ZIPAIRは、この通信環境を活用して飛行中のコクピットにおける気象情報の利用環境を高度化するとともに、運航判断を支援するアプリケーションの活用を進めている。その一環として、今回の「AI乱気流予測」を搭載したシステムの実運航での利用が開始された。

 風速や風向きの変化によって大気が不規則に揺らぐ現象である乱気流は、気象条件や地形などさまざまな要素が影響するため、発生場所や強度を事前に正確に予測することが難しいとされている。航空会社にとって、この乱気流リスクを早期に把握し、飛行経路や高度の選定などの運航判断に生かすことは、乗客や乗務員の安全確保と、乗客の快適な空の旅の実現に向けた重要な取り組みとなる。

 BlueWXが提供する「AI乱気流予測」は、AIの深層学習技術を活用し、数値気象予報や気象観測データ、航空機から収集される乱気流に関するデータなどさまざまなデータを解析することで、乱気流の発生リスクを予測するサービスである。

 開発過程においては、数千名のパイロットや運航管理者による約4年間のトライアル運用を経て、運航現場の評価を取り入れながら予測精度と信頼性の向上が図られてきたという。定型的な乱気流指標に基づく従来の予測手法とは異なり、深層学習を活用して膨大な気象データや過去数年分の世界中の乱気流発生データ等を解析することにより、高精度な予測を実現している。

 今回の連携により、ZIPAIRのパイロットは飛行中のコクピットから「3DARVI」を通じて、飛行高度や予測時刻ごとのAIによる乱気流予測を確認できるようになる。

 さらに、「3DARVI」が提供する既存の気象情報や航空情報と組み合わせることで、飛行経路や高度などの運航判断に必要な情報を一元的に把握することが可能となる。これにより、飛行ルート周辺の乱気流リスクをタイムリーに把握し、的確な運航判断を支援する環境を実現する。

 今後ZIPAIRは本機能を運航業務に活用し、乱気流リスクを踏まえた的確な運航判断の実現に取り組む。BlueWXは運航現場から得られる知見やフィードバックを反映して予測の高度化や精緻化を進めるほか、乱気流以外の気象予測に関する製品開発にも取り組む。エムティーアイは運航現場の要望を踏まえて「3DARVI」の充実と利便性向上を図り、航空会社への展開拡大を目指す。3社は技術と知見を生かし、AIによる気象予測と運航現場をつなぐことで、運航判断の高度化と安全な航空運航を支援する取り組みを推進していく。

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