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ZIPAIR サステナブルパートナー機のデカール貼りに密着。貼り付けは約半日で完了

ZIPAIRが9月28日に就航した、脱炭素化へのコミットメントをパートナー4社とともに表した特別デザイン機。就航前に行なわれた、この機体へのデカール貼付作業を取材した。

文:多和田新也(編集部) 写真:多和田新也(編集部)
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ZIPAIRの特別デザイン機のデカール貼付作業を取材。

 ZIPAIRは9月28日に、脱炭素化に共に取り組むパートナーのロゴをあしらった特別デザイン機を就航した。

 この機体、ボーイング787-8(登録記号:JA828J)には、グリーンのチートラインに並ぶように、「ZIPAIR Sustainability Partners」のタグラインと、ACTソリューションズジャパン、BSIグループジャパン、成田国際空港、双日のロゴが並ぶ。

 デザインは塗装ではなく、すべてデカールで実現されており、JALエンジニアリングで塗装やデカール貼りを専門とする整備士チームが貼付作業を担った。

 作業が行なわれたのは成田空港のJAL格納庫で、7名の整備士が、格納庫備え付けのゴンドラと高所作業車に分かれて実施。ちなみに成田空港には塗装のための設備がなく、塗装やデカール貼りを担う整備士は、普段は羽田空港に勤務しているという。そのため、ゴンドラなどの同格納庫特有の設備のオペレーターとして、成田空港勤務の整備士も加わっている。

 まずは貼付位置を決めてテープでマーキングしたうえで、そのマークに沿うようにデカールを仮止め。位置が確定したら剥離紙を剥がし、空気を押し出しながら少しずつ貼り進める。

 そして、最後にデカールの端(エッジ)にシーリング材を塗って完成となる。このシーリング材を塗ることによって、飛行中に発生する気流や気圧・温度変化、水分の侵入などによる剥離を防ぐのだ。

 最初の位置決めのマーキング後、実際にデカールを貼り付ける作業は非常にスピーディに進み、5時間ほどで完了した。

デカール貼り付けの事前作業として、貼り付け位置へのマーキングや、貼付面の洗浄などが行なわれる。
マーキングに沿ってデカールの貼付位置を決めたら、剥離紙を少しだけ剥がして貼り付ける。
空気を押し出しながら少しずつ貼り付けていく。
貼り付けが完了したら、周囲をマーキングし、デカールのエッジ部分へシーリング材を塗布していく。

 ちなみに、「ZIPAIR Sustainability Partners」の部分と、各社ロゴは遠目には1枚のデカールに見えるかもしれないが、実際には複数枚のデカールを貼り合わせている。具体的には「ZIPAIR Sustainability Partners」の部分は全体サイズが約589.3×43.2cm(232×17インチ)で、これを4枚のデカールで施工。4社のロゴは全体サイズが一つのロゴあたり約228.6×81.3cm(90×32インチ)で、デカールは2枚ずつ、計8枚を用いている。

 複数枚で一つのデザインを作る場合には、機体後方側を先に貼り、前方側のデカールを少しだけオーバーラップさせ、前方からの気流に対する空気抵抗が小さくなるようにする。

 また、複雑なデザインの場合にはつなぎ目が自然になるよう上から塗料で微修正を行なうこともあるが、今回の機体は企業ロゴや文字といった比較的シンプルなデザインだったこともあってかデカールの貼り合わせだけで美しく仕上がった。

「ZIPAIR Sustainability Partners」の部分は、後方の2枚を貼り付けたあと、高所作業車を前方に移動したうえで、残る2枚の作業が進められた。
「ZIPAIR Sustainability Partners」のデカール貼りが終わり、仕上がりを見ながら高所作業車のデッキを下げていく。
企業ロゴのデカールは、先に4枚の仮止めを済ませたうえで貼付作業が進められていた。
主翼の上に位置するロゴは、天井側からアクセスできるゴンドラを使って作業が進められた。ゴンドラがない場合には足場を組んで作業することになる。成田空港のJAL格納庫らしい作業風景だ。
最後に作業が行なわれた前方2つのロゴは、ゴンドラと高所作業車で同時作業。一気に仕上げられた。
ロゴ部分のデカール。ロゴによってややデカールサイズが異なることが分かるが、中心線に沿ってバランスよく貼られている。
全体のデザイン。
9月28日から約3か月間という限られた期間だが、このデザインの機体が世界の空を飛び、ZIPAIRとパートナー4社の脱炭素への決意をアピールする。

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