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ANA、羽田空港の駐機スポットで“夜の飛行機撮影会”開催。夜景バックに787-9を撮影

ANAは4月27日、羽田空港のANA格納庫前で「夜の飛行機撮影会 in 羽田空港SPOT」を開催。駐機スポット、しかも夜という特別な空間で27名が撮影や整備士とのトークで盛り上がった。

文:本誌編集部 写真:深澤 明
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ANAが夜の羽田空港で「夜の飛行機撮影会 in 羽田空港SPOT」を開催。

 ANAは4月27日、羽田空港で「夜の飛行機撮影会 in 羽田空港SPOT」を開催した。3月23日に開催された「夜の飛行機撮影会 in 羽田格納庫」に続く“夜の飛行機撮影会”で、今回は格納庫前の駐機スポットで、暗くなった空の下、駐機中の飛行機の周囲を1周しながら撮影できる特別なイベントとなった。

 3月28日に発売された本イベントの料金は25,000円。30名の定員が約3時間で完売したとのことだ。4月27日当日は27名が参加した。

 イベントではまず、この“夜の飛行機撮影会”の企画を発案したANA整備センターの白石明華音さんと中野裕晃さんのオリエンテーションからスタート。空港制限エリアにおける注意事項などを一通り説明したあと、撮影対象の機体がボーイング787-9、JA836Aであることがここで明かされた。ゴールデンウィーク初日にあたる同日に、主力機である787-9をイベントのために用意することには関係部署の協力があったという。

 そして、ボーイング787のワイパーや胴体の材質、アンチコリジョンライト、エンジン、ブリードエアの有無など、他機種との比較を交えながら整備士らしい機体の豆知識を紹介。機体を間近に見る前に、参加者にメカニズムの面白さを知ってもらおうというはからいだ。

 その後、2班に分かれて機体へ。格納庫のシャッターが開くと、そこにはボーイング787-9がいた。

事前のオリエンテーションでボーイング787に関する豆知識を紹介。
格納庫のシャッターが開いたところに機体。このあと、近寄って撮影できる。

 機体の撮影は、参加者ができるだけ団体で動くことでほかの参加者同士が写り込まないよう配慮。機体の周囲6か所が撮影ポイントに設定され、それぞれにやや遠目からの撮影と、近距離での撮影が可能だった。各ポイントでは10分強の時間が確保され、撮影には十分な様子。間近の誘導路を走行する機体や、A滑走路(RWY34L)に着陸する機体にカメラを向ける参加者も多かった。

 2班それぞれ、発案者の2名のほか、整備、運航管理、CAらからボランティアで参加したANAスタッフが付き添っており、参加者は質問をしたり、飛行機トークをしたりと、撮影だけではなくコミュニケーションを楽しむ人も多い。

 およそ1時間の撮影を楽しんだ参加者には、“夜の飛行機撮影会”限定のフライトタグと、オリジナルデザインのクリーニングクロスがプレゼントされ、20時30分ごろに散会となった。

夜の羽田空港に浮かび上がるボーイング787-9(JA836A)。
おおまかに機体の左右2か所、正面、後ろの6か所で撮影の時間が設けられた。

 イベント後に取材陣からのインタビューに応えた発案者は、「整備を経験した私から見ても、お客さまが興味を持たれているポイントはびっくりするぐらいのマニアックさ。何度もお越しいただいている方もいて、お客さまの熱量を感じた」(白石明華音さん)、「整備士として勉強する知識をお話すると“そんなのついてるの?”みたいなリアクションがあって、お客さまと会話をするのがとても楽しかった」(中野裕晃さん)と、一緒に楽しんだようだ。ちなみに、機体見学前になかった豆知識として、現地で垂直尾翼の静圧孔などを紹介し、参加者と盛り上がったという。

 今回のイベント内容を企画するにあたっては、実際に夜の撮影をしている人に話を聞きに行くなど、事前にインタビューをしたという。「何時間ぐらい撮影されているんですか?といった話などをして、こうした方々にぜひ撮っていただきたいと思いました。そして、お客さまの目線に立って、インタビューを通じて発見した、どうしたら喜んでいただけるか、どういうことを望まれるのか、という点にこだわりました」(中野さん)と、いかに参加者に満足してもらえるかに焦点を当てて構成された。

 今回のイベントに愛媛県から参加した高橋さんは「まず制限区域に入れること自体がすごく新鮮なのと、なおかつ夜で、川崎の夜景をバックに撮影できるなどいろいろな要素が重なってすごくよかったと思います。着陸機や、羽田空港の灯火やビルの明かりをバックに撮るのが一番よかった」との感想を話した。

 なお、このイベントについては、5月30日発売の月刊エアライン7月号でも詳細なレポートを掲載する予定だ。

参加者には夜の飛行機撮影会限定のフライトタグなどをプレゼント。
夜の飛行機撮影会を企画を発案したANA整備センターの白石明華音さん(写真左)と中野裕晃さん(同右)。
ANAは4月27日、羽田空港のANA格納庫前で「夜の飛行機撮影会 in 羽田空港SPOT」を開催。駐機スポット、しかも夜という特別な空間で27名が撮影や整備士とのトークで盛り上がった。

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