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Peachの新しい機内はどう変わった? A320neoの「Airspace」仕様機を写真で紹介
Peachが2026年4月から導入を開始したエアバスA320neoの新客室仕様「Airspace」。収納力が約60%アップした大容量の荷物棚「XL Bin」や、環境に優しいE-レザーシート、Type-C対応のUSB電源など、さまざまな進化が見られる。この新客室の注目ポイントを紹介する。
Peachが、2026年4月1日から新たな客室仕様のエアバスA320neoの運航を開始している。エアバスの新客室仕様「Airspace」を導入し、シートなども刷新したこの機材をじっくりと取材する機会を得たので、これまでお伝えできていなかった特徴を紹介していきたい。
PeachのエアバスA320ファミリーは、2019年3月に導入したA320ceo(JA824P~)から、レカロの「SL3510」を採用。最初から15度リクライニングした状態に固定している“プレリクライニング”であることが大きな特徴となった。2020年10月に導入したA320neo(JA201P~)もこの客室仕様は引き継がれ、SL3510を採用している。
そして、今年4月1日に運航を開始したJA217Pから、さらに新しい客室仕様を導入した。この客室仕様を採用した機材は現在、5月26日に就航したJA220P、6月21日に就航したJA226Pの、計3機となっている。さらに2026年度内にもう1機が就航する予定だ。
特徴はエアバスの客室仕様「Airspace」を採用したこと。例えば機内照明はLED化され、色の変更などが可能になった。Peachでは搭乗/降機時と巡航時という2パターンでライティングを切り替えている。
また、オーバーヘッドコンパートメントに「Airspace XL Bin」を採用。従来比で容量が約60%拡大したもので、一般的な機内持ち込み可能なスーツケースを、1区画あたり縦に並べて収納できる。もちろん、収納スペースが大きいからといって機内持ち込み手荷物の総重量7kgまでというルールが変わったわけではないのだが、スムーズな出し入れが可能になったり、スペースを探して右往左往することが減ったりする。そうした小さな使い勝手の向上が、スムーズな搭乗/降機やストレスの軽減にもつながるだろう。
このXL Binの導入に合わせてミラー(鏡)が付いたのも新しい点で、これは客室乗務員からの意見によるものだという。一方、エアバス機の特徴であったオーバーヘッドコンパートメント下の手すり(ハンドレール)が、XL Binではなくなっている。乗り慣れている人は少し違和感を覚えるかもしれない。
シートはレカロの「SL3710」を採用した。SL3510からさらに軽量化され、足元回りの形状を見直すなどして快適性を高めたシートだ。座席数は188席で、シートピッチは28インチ(約71cm)と、従来のA320ceo/neoと変わりないが、レカロの新シートの形状により、膝回りはゆとりがある印象だ。
ちなみにPeachのA321LRは、30~32インチ(約76~81cm)とシートピッチが広くなっているほか、シートはレカロのBL3710を採用しており、シート背面のテーブルや、安全のしおりなどを入れる上部スペースと、膝近くのシートポケットという2つの収納スペースを持つなどの違いがある。
このA321LRで搭載されたUSB電源については、A320neoの新仕様でも搭載している。A321LRは3席につき、Type-A×2口のユニットが2基、つまり3席につきType-A×4口の構成だった。対して、A320neoの新客室では、Type-AとType-Cを持つユニットとなった。つまり、3席につきType-A×2口、Type-C×2口という組み合わせになる。
シートについては、Peachで初めて「E-レザー」を採用した点も特徴となる。環境負荷を軽減した人工皮革の一種で、本革よりやや柔らかい印象を受けたが、似たような質感だ。むしろシート素材としては好印象を持つ人もいるかもしれない。
この素材に加えて、デザインも一新。Peachのシートといえば濃いグレーと紫色のシートカラーが印象に残っている人もいると思うが、新仕様では全席が淡いグレーとなった。ピンクはシートのステッチや床面などに差し色的に使用するようになった。さらに乗降口の床面は木目調となっており、全体に上品な印象が漂うデザインだ。
ただし、このデザインは4月に発表されたPeachの新ブランドを踏まえたものではなく、あくまで旧ブランドコンセプトのなかで生まれたものだ。つまり、新ブランドを踏まえた客室デザインが将来的に登場することになるのだが、この新仕様機の機内は、基本品質の向上を掲げる新ブランドのイメージにも近い、洗練された雰囲気が感じられる。新デザインへの期待もある一方で、今年導入機材であるだけに、このデザインもまた、長く親しまれていくのだろう。
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