連載

雲の種類 ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 一日中口を突いてでる言葉は「あぢぃ……(汗)」ばかり。いやぁ暑いですね(苦笑)

 暑いのが苦手なボクにとっては過酷な季節。とは言うもののやっぱり良い空をみると撮影に出かけたくなります。
 先日は空港周辺に積雲がぷかぷか浮いて、その上には真っ青な青空と巻雲が。空港のATISでは視程40kmとアナウンスがあったので、暑いのをガマンして空港周辺を散策してみました。

 一般的に雲の種類は十種雲形といわれています。詳しい説明は専門サイトに譲りますが、
 発生している雲によって彩雲を見ることができたり、ハロが発生したりします。雲の知識があると飛行機の撮影でもけっこう役に立ちます。

 この日は西の空に巻積雲ありました。夕方にかけて彩雲が出そうだなぁと待っていると見事な彩雲があらわれました。でも残念ながら飛行機はきません…。そこからしばらくして空に浮かぶ雲は形を変え太陽は沈んでしまいました。が、今度は見事な夕焼けが。そこにドンピシャ飛行機が飛び込んできました。

 肉眼で見ても見事な空。まるで油絵のようなクッキリとした夕焼けにしばし固唾をのんで見入ってしまいました。

竹信大悟

竹信大悟

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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