連載
ボンバルディア改めデ ハビランド カナダ ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚
月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

飛行機をその機種の正式名称からとって愛称で呼ぶことも多いですよね。普通はトリプルとかナナハチとか、サンゴーマル(たぬき!?)とか。他にもB6とかB8とかって言う人も。たぶんANAさんがこういう呼称でよぶのが広まったんでしょう。ただボーイングでは、BはBomber(爆撃機)、FはFighter(戦闘機)、AはAttacker(攻撃機)と呼んでいるので、B6だと爆撃機になっちゃいます。
さて、ややこしいのがこの写真の機体。ボンちゃんとかQちゃんとか呼ばれて親しまれてますが、その元になったのはやっぱりBombardier DHC-8-Q400からでしょう。メーカー名のボンバルディアからボンちゃんとか、Q400のQちゃんとか。
それもボンバルディアがデ ハビランドに買収されて、今はDE HAVILLND AIRCRAFT OF CANADA DASH 8-400に変わってしまいました。となるとボンちゃんでもQちゃんでもなく、ダッシュ8って呼ぶのがスマートなのかしら? もともとダッシュ8って呼ぶ人もいましたしね。
でもなんだか愛らしさがなくなっちゃうので、やっぱりこの機体はボンちゃんかQちゃんがしっくりくるのはボクだけでしょうか?

竹信大悟
1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。
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