連載
一級河川・神通川の河川敷というロケーション 富山空港
【連載】ニッポンの空港
減便によりナロウボディ機が主流に
日本で唯一、河川敷に設置された空港として知られる。1963年の開港当初は、1,200mの滑走路だったが、1984年に現在の2,000mへと延長され、ジェット化を果たした。現在、同空港に就航するのはANAのみで、東京(羽田)、新千歳線が展開されている。2002年からは、JALが東京(羽田)線を就航させたが、2006年に早々の撤退となった。その他、AIRDOやJTA(夏季限定)の就航実績もあるするが、現在までに運休状態となっている。
2015年に北陸新幹線が金沢まで開業するまでは、東京との間を高速移動できる唯一の手段として需要が高く、767-300や787-8などの200~300席クラスの中型機が投入されていたが、北陸新幹線が延伸後は、小松空港とともに需要が減少し、最多で1日6往復が運航されていた羽田線も1日4往復へと減便(2021年冬スケジュールでは3往復)になり、運航機材も737-800やA321シリーズ、A320neoなどのナロウボディ機へダウンサイズとなっている。
富山空港 DATATOY/RJNT
標高:23.6m
面積:92ha
運用時間:7:00-21:30
滑走路:RWY02/20(2,000×45m)
着陸回数:2018年度 3千8百回(国内3千2百回・国際575回) 2019年度 3千8百回(国内3千3百回・国際533回) 2020年度 千8百回(国内千8百回・国際0回)
乗降客数:2018年度 57万3千人(国内44万8千人・国際12万4千人) 2019年度 54万5千人(国内43万6千人・国際10万8千人) 2020年度 6万7千人(国内6万6千人・国際0人)
貨物取扱量:2018年度 843t(国内801t・国際42t) 2019年度 734t(国内707t・国際27t) 2020年度 255t (国内254t・国際1t)
就航会社:ANA
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:富山空港ターミナルビル株式会社
ターミナルビル設計会社:梓設計
拠点を置く航空会社、航空機保有の組織:富山県警察航空隊、富山県消防防災航空隊、朝日航洋、東邦航空
公的機関:伏木税関支署富山空港出張所、国土交通省大阪航空局富山空港出張所
所在地:富山県富山市
供用開始日:1963年8月20日
種別:地方管理空港
設置管理者:富山県
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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