ニュース

JAL初の中東直行便、羽田=ドーハ線がテイクオフ!

かつての南回り欧州線の時代を除けば、JALが初めて運航する中東へのネットワークとして羽田=ドーハ線が就航した。
3月31日夜、羽田空港でのセレモニー・シーンを速報する!

文:本誌編集部 写真:村田尚之
X Facebook LINE
3月31日夜、初便就航を記念して挙行されたセレモニー。

定期国際線70周年の記念すべき新路線

 2024年はJAL定期国際線就航から70周年という節目。
 その記念すべき年に新たに加わった就航地がカタールの首都ドーハだ。JALは昨年夏、ワンワールドの盟友であるカタール航空の本拠地ドーハへの新規就航を発表(もちろんカタール航空とのコードシェアで)。これによりドーハ以遠の中東、アフリカ、さらには南米にも豊富なネットワークを構築できるとして、クウェートやアンマン、リヤド、ジェッダ、カイロ、ナイロビ、サンパウロなど、こうしたカタール航空の各路線にもJALの便名を冠している。

式典会場に展示された南回り時代のJALと中東路線のヒストリー。1962年10月より投入されたのは、快速で知られたコンベア880であった。

3月31日夜、羽田空港での記念セレモニー

 機材はボーイング787-9で、3クラス203席(ビジネス52席・プレミアムエコノミー35席・エコノミー116席)を装備するE91仕様を投入。毎日運航で羽田発JL59便が22:50→翌04:40、ドーハ発JL50便が07:15→23:55のスケジュールだ。タイムテーブル上の所要時間は約12時間になる。
 運航初便となった3月31日夜の羽田空港第3ターミナル112番ゲートでは、関係者らが集まり就航記念のセレモニーを挙行。その後、178名(うちビジネスクラス50名)の乗客を乗せたJA872Jは23時13分に出発し、ランウェイ34Rから離陸した。
 なお、このフライトには小誌取材者として村田尚之カメラマンが同乗しており、4月30日発売の月刊エアライン6月号でフライトレポートをお届けする予定だから、ぜひご期待いただきたい。

112番ゲートから搭乗してゆく178名の乗客たち。もちろん、初便の記念グッズも配付された。

カタール航空は自社便を成田・関西に注力、羽田はJAL運航に集約

 このJALの羽田=ドーハ線就航と入れ替わるように、カタール航空が自社運航する羽田線のQR813/812便が3月31日をもって運休となった。これにより、羽田=ドーハ線の運航はJAL機材による両社のコードシェア便に集約され、カタール航空の日本路線は成田=ドーハ線および、去る3月1日より約8年ぶりに運航を再開した関西=ドーハ線のみとなる。

ドーハへの出発を待つボーイング787-9(JA872J)。
かつての南回り欧州線の時代を除けば、JALが初めて運航する中東へのネットワークとして羽田=ドーハ線が就航した。 3月31日夜、羽田空港でのセレモニー・シーンを速報する!

関連キーワードもチェック!