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JALの「A350-1000」特別デカールが7月31日終了。JA01WJの重整備入りをもって全機が通常塗装に

就航当初からA350-1000初号機に施されていた赤い「A350-1000」特別デカールが、8月に実施される重整備にともない剥離されることとなった。すでに2号機は4月に特別デカールを剥離済みであるため、保有する全機が通常塗装になる。

文:本誌編集部 写真:本誌編集部
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7月末をもって特別デカールを終了 JA01WJは運航開始後初のC整備へ

 JALは7月17日、同社のエアバスA350-1000の初号機(登録記号JA01WJ)に就航当初から施されている「AIRBUS A350-1000」特別デカールについて、7月末をもって終了すると発表した(最終便は後日発表)。同機は8月にデリバリー以来初となる重整備に入る予定で、整備スケジュールと耐久性の観点でデカールを剥離することとなった。これにより、A350-1000は全機が通常塗装に統一される。なお、現時点で新しいデカールや特別塗装が施される予定はない。

 今回JA01WJが受ける整備は「C整備(C-CHECK)」と呼ばれるもので、1〜2年ごとに約10日間をかけて実施することが定められている。C整備では、飛行に関わる各システムの検査(インスペクション)や部品交換、キャビンのオペレーションチェックなど、多岐にわたる作業が行なわれる。同社は今年4月、A350-1000の2号機(登録記号JA02WJ)にもC整備を実施しており、この際に同機にも貼られていた「AIRBUS A350-1000」特別デカールを剥離済み。今回のJA01WJも同様のタイミングで処置が施されることとなった。

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各路線の就航初便にアサインされるなど A350-1000の象徴であった特別デカール

 JA01WJは2023年12月15日、エアバスの工場があるフランス・トゥールーズから羽田空港に到着。デリバリーの際は通常塗装の姿であり、12月17日にテストフライトを実施したのち、羽田空港内の格納庫にてデカールの貼り付け作業が行なわれた。2024年1月24日の羽田=ニューヨーク(JFK)線での初就航を皮切りに、羽田=ダラス・フォートワース、シンガポール、パリ、ロサンゼルス線の就航初便にもアサインされるなど、表舞台に登場する機会が多かった。

2024年4月17日、羽田=ダラス・フォートワース線投入初便にアサインされたJA01WJ(手前)と、並んで駐機されたJA02WJ(奥)。
Photo: Fukazawa Akira
都心上空を通過して羽田空港RWY16RにアプローチするJA01WJ。
2023年12月15日、通常塗装でトゥールーズから羽田空港にデリバリーされたJA01WJ。
2023年12月17日、羽田を発着するテストフライトへ向けて離陸するJA01WJ。この後にデカールの貼り付けが実施された。
就航当初からA350-1000初号機に施されていた赤い「A350-1000」特別デカールが、8月に実施される重整備にともない剥離されることとなった。すでに2号機は4月に特別デカールを剥離済みであるため、保有する全機が通常塗装になる。