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エンブラエル、E-Jets E2の製造ラインにおいてインテルサットのESAアンテナを装着開始。2025年内に
機内Wi-Fiをはじめとする衛星通信サービスに使用されるインテルサットのESAアンテナが、エンブラエルE-Jets E2の製造工程の中で装着できるようになる。
文:本誌編集部

航空機の機内Wi-Fiをはじめとする衛星通信サービスを提供するインテルサットは、自社の電子制御アレイ(ESA:Electronic Steering Array)アンテナが、エンブラエルE-Jets E2の製造工場において装着できるようになると発表した。
ESAアンテナはアンテナ本体を動かすことなく、電子制御によって異なる方向に向けることができる複数のアンテナを組み合わせたもの。インテルサットのESAアンテナは、地球から約160~2,000km上空の軌道を周回する低軌道衛星(LEO)、および約36,000km上空の軌道を周回する静止軌道衛星(GEO)の両方を使用する「マルチオービット接続」を採用しているのが特徴で、高速かつ安定性の高いインターネット接続が可能になる。最近ではスカイマークが2026年から導入予定のボーイング737 MAXシリーズに採用することを発表している。
今回、新たにエンブラエルとの間で締結された契約により、ESAアンテナがE-Jets E2の製造工程の中で装着可能に。オプション装備ではあるが、搭載を選択したエアライン各社はデリバリー時からインテルサットの衛星通信サービスに接続できるようになる。エンブラエル機の製造工程中にESAアンテナの装着を行なうのは今回が初めてで、2025年内の開始を予定している。
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