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情景的ヒコーキ写真に活かしたい! 超広角域でも手軽にF2.8を楽しめる、キヤノン「RF16-28mm F2.8 IS STM」発表

キヤノンが2024年9月に世に出したRF28-70mm F2.8 IS STMに続き、同コンセプトの超広角ズームレンズ、RF16-28mm F2.8 IS STMを発表。特に情景的なヒコーキ写真を楽しむ人にとって、撮影の幅を広げる新たな選択肢となるだろう。

文:ウォレンス雄太(本誌編集部) 写真:ウォレンス雄太(本誌編集部)
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EOS R6 Mark IIに装着した状態のRF16-28mm F2.8 IS STM。

小型軽量+Lレンズに迫る画質を実現した2本目のレンズ

 あと2か月ほどすれば桜の季節がやってきて、続いて新緑が見ごろを迎えるだろう。広角レンズを使って情景的なヒコーキ写真を撮りたくなるこれからの季節。そこにピッタリな新製品を、キヤノンが用意してくれた。

 2025年1月23日に発表されたのは、「EOS Rシステム」の新たな超広角ズームレンズ、「RF16-28mm F2.8 IS STM」だ。RFレンズとしては49本目となるこの製品は、2024年9月に発表された「RF28-70mm F2.8 IS STM」と同じコンセプト。重量が軽くコンパクトながら、ズーム全域で開放F値2.8を実現している。

左から、収納状態、16mm時、28mm時の全長を比較してみた。沈胴構造の採用により、収納時の大きさがさらにコンパクトになっている。

 RF16-28mm F2.8 IS STMの大きさは、最大径76.5mm×全長91mm(収納時)。重さはわずか445gだ。堅牢性やコーティングが一部異なるがゆえに高級レンズを表す「L」の称号こそ与えられていないものの、同レンズに迫る画質を実現している点が特徴。その性能が、同領域をカバーするLレンズの半分ほどの値段で手に入る。

同程度の焦点距離を持つ他のRFズームレンズと並べると、RF16-28mm F2.8 IS STM(左)のコンパクトさがわかる。隣(中央左)のRF15-30mm F4.5-6.3 IS STMとほぼ同じ大きさながら、RF14-35mm F4 L IS USM(中央右)、RF15-35mm F2.8 L IS USM(右)などのLレンズに迫る画質を誇る。同じF2.8通しのRF15-35mm F2.8 L IS USM(重さ840g)と比べて、重量は半分ほどだ。

その高画質を実現するレンズ構造、そしてAFや手ブレ補正機能

 RF16-28mm F2.8 IS STMは、非球面レンズx2枚と、色収差を効果的に抑制するUDレンズx4枚を含む13群16枚の光学設計を採用。その最前面には、RFレンズとしては最大径のレプリカ非球面レンズを配置し、歪曲収差を抑制する。

 さらに起動や停止時のレスポンスや制御性が高く、シンプルな構造が特徴の「リードスクリュータイプSTM」を採用したことで、高速・高精度なオートフォーカス(AF)も装備。またレンズ内の手ブレ補正機能は中央5.5段で、対応するカメラとの協調制御時には、最大で中央8.0段、周辺7.5段まで補正効果を発揮する。そして広角撮影においては画像周辺のブレも気になるところだが、これを改善する周辺協調制御にも対応した。

画質劣化の原因となるさまざまな収差を低減し、画面全域でLレンズに迫る画質を実現する13群16枚の光学設計。Image: CANON

RF28-70mm F2.8 IS STMと組み合わせれば、作品の幅を手軽に広げられる

 ヒコーキ撮影においては超広角レンズの出番が少ないゆえ、高価な製品への投資を躊躇してしまう人もいるかもしれない。だが先に発売されたRF28-70mm F2.8 IS STMと、今回のRF16-28mm F2.8 IS STMを組み合わせれば、16mm〜70mmまでの広い範囲で、手軽に開放F2.8ならではの明るさとボケ味を楽しむことができる。さらに両レンズはフィルター径も67mmで統一されているため、フィルターの使い回しが可能な点も嬉しいポイントだ。

 RF16-28mm F2.8 IS STMの予約開始は1月28日10時。発売は2月下旬を予定している。キヤノンオンラインショップ価格は188,100円(税込)だ。

先に発売したRF28-70mm F2.8 IS STM(左上)と組み合わせることで、手頃な価格で撮影の幅を広げることができるだろう。
フィルター径は67mm。RFマウントのマウント径が54mmなので、それよりわずかに大きい程度のコンパクトさだ。
キヤノンが2024年9月に世に出したRF28-70mm F2.8 IS STMに続き、同コンセプトの超広角ズームレンズ、RF16-28mm F2.8 IS STMを発表。特に情景的なヒコーキ写真を楽しむ人にとって、撮影の幅を広げる新たな選択肢となるだろう。

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