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8月1日から就航したA321P2Fの羽田便も活用! HACとヤマト運輸が連携する北海道外への実証輸送を開始
北海道エアシステム(HAC)とヤマト運輸のネットワークを連携させ、北海道各地の特産品・名産品を道外へ輸送する実証輸送がスタート。8月1日に就航した羽田発着のヤマト運輸フレイター便も活用される。
文:本誌編集部
北海道エアシステム(HAC)とヤマト運輸株式会社は7月31日から、HACのATR42とヤマト運輸のトラックや貨物専用機(フレイター)を組み合わせ、離島を含む北海道各地の特産物・名産品を道外へ輸送する実証を開始した。
HACとヤマト運輸の両社が、北海道 航空港湾局航空課と7月12日に契約を締結した「航空貨物輸送網強化事業委託業務」の一環として実施される今回の実証輸送。ATR42の貨物スペースを活用することで北海道内の航空ネットワークの維持・拡充に貢献するほか、道内の様々な物流課題の解決を目指す。
第1弾では、まずは離島からの新たな物流網構築に向けて、奥尻島発の実証輸送が行なわれる。奥尻空港から札幌丘珠空港まで(金・日曜以外は函館空港経由)HACのATR42で荷物を運んだのち、ヤマト運輸が新千歳空港までトラックで輸送。そこからは、8月1日に新たに就航した同社のA321P2Fによる新千歳空港→羽田空港間の便へと搭載され、羽田からさらに国内・国外の各地へトラックや航空機で運ばれる。
今回の取り組みにより、輸送手段の多角化による輸送力不足や災害への対応、北海道内各路線の積載率向上による経済性・環境性の向上、そして日持ちしない生鮮品などの特産物・名産品の販路拡大による地域経済の活性化を目指す。特に新千歳→羽田間の深夜フレイター便の活用はスピーディーで一貫した輸送に繋がり、販路拡大に貢献する。
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