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ANA、グラハンや整備士にオリジナル仕様の「ファン付きベスト」導入。グラハン制服のアップサイクル新商品も
ANAグループは航空機の近くで作業するグランドハンドリングスタッフや整備士向けに、「ファン付きベスト」を導入した。酷暑対策の一環として導入し、現場の働きやすさ改善を図る。
ANAグループは7月4日、グランドハンドリングスタッフや整備士向けに、6月24日からオリジナル「ファン付きベスト」を導入したことを発表した。
ANAは2024年、夏季用のグランドハンドリング制服としてポロシャツも導入している(関連記事「ANA、グラハン夏制服にポロシャツ導入。20年ぶりの新アイテム」)。いずれも酷暑対策の一環として導入されたもので、働きやすい、魅力的な職場作りを目指したものとなる。
ファン付きベストは、ANAグループが就航する国内約50空港に導入。グランドハンドリングは約7,000名、整備士は約3,600名が従事している。
ミドリ安全株式会社製で、既存の安全ベストをANA向けにカスタマイズ。ANAロゴやトリトンブルーなどをあしらったデザインのほか、制限エリアに立ち入れることを証明するためのIDカードを覗かせる窓や、面ファスナー付きの前ポケットなど機能面も改善した。もちろん、高視認性安全服の規格であるJIS T8127に適合している。
デザインは3種類で、
・オレンジ:整備士と、グランドハンドリングのヘッドセットオペレーター用
・黄色とオレンジ:グランドハンドリング責任者用
・黄色:グランドハンドリングスタッフ共通
と業務の違いで使い分けている。
実際に着用しているグランドハンドリングスタッフも効果を実感しているそうで、特にベストを脱いだときの爽快感が違うと話した。また整備士は、ポリエステル系の素材でつなぎの上に着てもサラサラしているほか、裾の調整が可能なことから密閉度が高く、ファンの効果の高さを感じているという。
今年新たに導入されたグランドハンドリングスタッフのポロシャツについては、従来の制服はボトムズの中に収納する必要があったが、ポロシャツをボトムズから出して着用することが認められている点が魅力とのこと。高所などの作業時にボトムズからシャツが出てしまうことがあったが、そうしたストレスがなくなるという。
ちなみにグランドハンドリングの制服は今回のポロシャツ導入により、トップスは通常素材の長袖/半袖、速乾性の高い素材を使った夏向けの長袖/半袖、そしてポロシャツと5種類に。ボトムズも夏、冬と2種類あり、これらを組み合わせて着用できる。
アップサイクル新商品、グラハン制服のミニトート発売
ANAグループは同日、トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE(ルートート)」とコラボレーションして展開しているアップサイクル品の新商品も発売した。
これまで、整備士の作業着、パイロットや客室乗務員の訓練用カバーオールをアップサイクルした商品を発売していたが、今回第3弾としてグランドハンドリングスタッフの制服をアップサイクルしたミニトートをANA Mallで発売した。
「ANA グラハン 2WAY ミニトートバッグ(スクエア)」は、スクエアと舟形の2つのシルエットで楽しめ、手持ちも斜めがけも可能なデザイン。サイズは約25×25cm(高さ×幅)。価格は15,400円。
「ANA グラハン 2WAY ミニトートバッグ(サック)」は、円柱型のデザインで、やはり手持ちでも斜めがけでも利用可能。サイズは約18×21×14cm(高さ×幅×底面直径)。
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