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成田空港、PBBの使用済みタイヤを船舶の防舷材に再利用。実証実験スタート

成田空港は使用済みPBBタイヤの新しい活路を見出し、ダイトーコーポレーションと実証実験を開始する。

文:本誌編集部
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PBBタイヤ

 成田国際空港株式会社(NAA)は、株式会社ダイトーコーポレーションとともに、成田空港で使用された搭乗橋(PBB)で使用されたタイヤ(使用済みPBBタイヤ)を船舶の防舷材として再利用する実証実験を開始することを発表した。

 この取り組みでは、環境負荷の軽減とコスト削減を両立させることを目指しており、その有効性が証明されれば今後の持続的な取り組みに発展する見通しである。

 使用済みのPBBタイヤは、従来は産業廃棄物として処理されていたが、直径約1mあるその大きさと特性から空港運営上の負担となっていた。NAAは海運業での再利用の可能性を模索し、ダイトーコーポレーションとの提携が実現した。

 NAAは「サステナブルNRT2050」を策定し、2050年までに成田空港のCO2排出量を50%削減することを目標としており、これに向け持続可能な成田空港の実現を目指している。NAAは不要な資源や物品に対する価値ある利用先とのパートナーシップを引き続き模索している。

成田空港「退役グッズ」の販売について:
https://www.narita-airport.jp/ja/fun/reuse_cc20/

タイヤを防舷材に用いたダイトーコーポレーション保有船舶(防災曳船「ほくと」)。
成田空港は使用済みPBBタイヤの新しい活路を見出し、ダイトーコーポレーションと実証実験を開始する。

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