シンガポール・チャンギ国際空港の“ジュエル”
シンガポールを訪れたら、立ち寄って欲しい場所がある。それがチャンギ国際空港内にある“魔法の庭園”をテーマに設計されたドーム型の巨大商業施設「ジュエル(JEWEL)」だ。
※この記事は 『航空旅行vol.31』(2019年10月発売)から抜粋・再編集したものです。
国としての勢いを感じるシンガポールを象徴する場所
「ジュエル(JEWEL)」は、第1ターミナルの正面にあった駐車場の跡地に作られた、庭園、アトラクション、ショッピングモール、レストラン、ラウンジ、ホテルと、チャンギ空港で乗り継ぐ旅客だけでなく、遊びに来るだけでも楽しい最新の複合施設だ。鋼鉄のフレームとガラスパネルでデザインされた近未来的なアーキテクチャは、マリーナベイ・サンズと同じ世界的建築家モシェ・サフディ氏率いる設計チームの手になるもので、屋内人工滝「HSBCレインボーテックス」の迫力には驚くことだろう。ガラスの天井にぽっかり空いた穴から流れ落ちる大量の水に誰しもが驚嘆するはずだ。度肝を抜かれるとはまさにこのことである。
小さな子供連れのファミリーなら、最上階の5階にある「キャノピーパーク」に行ってみるといいだろう。入園には一人5シンガポールドル(編集部注:2023年2月現在は8シンガポールドル)かかるものの、「ディスカバリースライズ」や「フォギーボール」といった小さな子供の興味を引くアトラクションがあり、ここで思いっきり遊ばせておけば、きっと機内ではぐずることなくすぐに熟睡してくれるに違いない。また別途料金がかかるものの「キャノピーパーク」内には生垣で作られた巨大迷路「キャノピーメイズ(現在はヘッジメイズ)」や、子供たちが興奮して飛び跳ねている超ロングサイズのジャンピングネット「マニュライフスカイネット(現在はウォーキングネット)」などもあり、とても空港の中とは思えない光景が広がっている。
また、ちょっと大人なグループには、チャンギの歴史や空港の仕事を最先端のデジタル技術で体験できる「チャンギエクスペリエンススタジオ」がおすすめ。仮想空間の中で繰り広げられるゲームやのめり込む不思議な映像の数々は、少なくとも1時間は確保して訪れたいアトラクションである。
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