JAL&ANA、パリ線エコノミークラスのサービス解説
パリオリンピック、開会式に先駆けてサッカーと7人制ラグビーが始まりましたね。
サッカー男子はパラグアイに5-0で大勝しました!幸先のいいスタートです。
先日は、エールフランス航空のサービスに注目しましたが、今回はJALとANAのエコノミークラスを解説しましょう。
パリまでは14時間以上の長いフライトですが、これを読んで少しでも快適な時間を機内で過ごしていただければと思います。
広さが自慢の「JAL SKY WIDER」、機内食にもこだわり
まずはJALから解説しましょう。JALは羽田からパリまで、毎日1便の直行便を運航しています。機材はボーイング777-300ERで、エコノミークラスは147席の設定です。
シートは「JAL SKY WIDER」と呼ばれ、“ワイダー”の名の通り、シートピッチが約84~86cm、座席幅は約47cmと、エコノミークラスでありながらゆとりあるスペースが自慢です。一般的なエアラインのシートピッチは81cmくらいのことが多いので、最大で5cm広いということになります。10時間を超えるロングフライトで、この5cmの差は大きく、たとえば前の座席の背もたれが倒れてきたとしても、圧迫感はずいぶん違いますし、また他社の同型機では3-4-3の横10席とするところ、JALでは1席少ない3-3-3の横9席であることも、ゆとりを感じる理由です。
機内食はパリ到着までに2回提供されます。1回目は羽田を離陸してから1時間後くらいに提供され、メニューは日本最大級の料理人コンペディションである「RED U-35」で優秀な成績を収めたシェフによる監修です。7〜8月はオーストラリア・メルボルンにあるファインダイニングでスーシェフとして腕を振るう山本紗希シェフの手になるもので、和食は「ごまだれ豚しゃぷと生姜ごはん」、洋食は「鶏肉とキヌアのチリコンカン パーリーライス」のいずれかからの選択になります。
1食目は、3,000円で有料となるものの、メニューのグレードアップをすることも可能です。メニューは和食と洋食の2種類があり、8月まで提供されている和食メニューは「九州産うなぎのふっくら蒲焼御膳」、洋食は「やわらかビーフシチュー」です。希望する場合は出発の25時間前までに、JALのウェブサイトから予約できます。
パリ到着2時間半前くらいに提供される2回目の機内食は無印良品とコラボしたメニューです。無印良品の人気商品である「素材を活かしたカレー バターチキン」をアレンジしたカレーが、パプリカのサラダ、ブラッドオレンジゼリーとともに提供されます。
また、ドリンクメニューが豊富なのもJALの特徴で、ウイスキーやジン、ウォッカ、ブランデー、梅酒、ノンアルコールビールも無料で楽しめます。
JALは太っ腹!預け手荷物が2個まで無料
機内エンターテインメント(IFE)は、10.6インチの個人用モニター(最前列の座席は肘掛けからの引き出し式で8.9インチ)で、映画やテレビ番組、音楽などを楽しめます。日本のエアラインなので当然と言えば当然なのですが、数多くあるプログラムは日本語対応です。ちなみに最近のIFEは、プログラム数が充実しており、これが逆に選ぶのに迷ってしまうということがままあるのですが、そんなときはまず2分間の「おすすめ作品のご紹介」や、9分間の「JAL空のシネマコンシェルジュ」を見てみるといいでしょう。おすすめの作品をわかりやすく紹介してくれます。
またリクエストベースのサービスになるのですが、耳栓やアイマスクももらうことができます。青竹踏みも用意してあるので、パリまでの長いフライト、トイレに立った際などは運動がてら、スナック菓子やチョコレートが用意されているセルフサービスコーナー「SKY OASIS」もありますので、ギャレーに立ち寄ってみるのもいいと思います。
さらにJALを選ぶメリットとして特筆すべき点は、預け手荷物が2個まで無料という点です。それも3辺(縦・横・高さ)の和が203cmまでの、大型のスーツケースを預けることができます(重量は23kg以内)。他社では、航空券の種類にもよるものの、サイズは203cmより小さく、数も1個であることが多いです。パリへの旅行となると荷物も増えそうですが、JALなら安心ですね。
次のページ:
次はANAのサービス解説
関連リンク