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AirJapan、3路線目の成田=シンガポール線就航。ほぼ満席での旅立ち
4月26日、AirJapanがシンガポール線に就航。成田空港で就航セレモニーが行なわれた。4月9日に2機体制となり、3路線に拡張。29日以降、順次バンコク線、ソウル線を増便する予定で、AirJapanがその翼を大きく広げ始めた。
AirJapanは4月26日、成田=シンガポール線に就航した。同社にとって、2月9日就航の成田=バンコク線、2月22日就航の成田=ソウル仁川線に続く3路線目となる。
ボーイング787-8を運用する同社は、4月上旬まで初号機であるJA803Aのみの1機体制で運航を続けていた。しかし、4月9日に2号機となるJA801Aが到着(関連記事「AirJapan 2号機「JA801A」が日本到着。元ANAの787初号機」)。2機体制となり、深夜時間帯に東南アジアを往復、昼間にソウル線を往復するスケジュールが可能になった。新たに加わったシンガポール線は週5往復での運航となるが、4月29日から成田=ソウル線、30日から成田=バンコク線をそれぞれデイリー運航化。新規路線の就航、既存路線の増便を相次いで実施することになる。
●AirJapanの運航スケジュール
NQ3便:成田(17時35分)発→シンガポール(23時55分)着、月・木・金・土・日曜運航
NQ4便:シンガポール(00時55分)発→成田(09時10分)着、月・火・金・土・日曜運航
NQ1便:成田(18時00分)発→バンコク(22時45分)着、月・水・木・金・土・日曜運航
NQ2便:バンコク(23時45分)発→成田(翌08時05分)着、月・水・木・金・土・日曜運航
※4月30日から毎日運航
NQ21便:成田(09時55分)発→ソウル(12時25分)着、火・水・木・土・日曜運航
NQ22便:ソウル(13時35分)発→成田(16時10分)着、火・水・木・土・日曜運航
※4月29日から毎日運航
シンガポール旅行の新たな選択肢。峯口社長は両国間の交流拡大に期待を寄せる
シンガポール線の就航にあたり、成田空港発のNQ3初便搭乗ゲート前で、同社の峯口秀喜 代表取締役社長があいさつ。「シンガポールの方は1年を通じて、日本のさまざま土地で、食事や温泉などいろいろな楽しみ方をなさっている。日本からは未来都市的な様相を呈しながらも緑があふれ、多様な文化があり、エキゾチックな雰囲気にも魅了されて多く人が訪問しており、多くの流動が見込める」とシンガポール路線に対する期待を述べた。
また、昨今の円安下での日本人の海外旅行についても触れ、「少し高嶺の花になっているが、お手頃な価格で海外旅行の選択肢の一つを提供できる」とアピール。「当社の最大の売りはゆったりとくつろげるシート。日本の魅力が詰まった食事やドリンクを楽しみながら、空の旅を満喫いただければ」と搭乗客にメッセージを贈った。
ちなみに、2月22日にバンコクで機材トラブルが発生するなどしたが、「機材トラブルでメンテナンスが長引くと遅延が続くようなこともあったが、1機で2路線から、2機で3路線となって機材稼働に少し余裕が出てくる。オペレーションも落ち着いてきたのが現状」と、定時性を含む運航の安定性について就航から2か月半を経て改善が進んできていることを報道陣の囲み取材のなかで説明した。
また、2号機が到着したばかりだが、2024年度はひとまず2機体制で3路線を継続する方針。2025年度以降、増機、ネットワークのを検討する見込みだという。
さて、シンガポール初便については、予約はほぼ満席とのことで、実際の搭乗も324席中315名(幼児2名含む)と多くの乗客が利用している。ちなみに、就航した2月から3月の他路線も非常に好調とのことで、バンコク線、ソウル線とも9割ほどをキープ。今回就航したシンガポール線についてもゴールデンウィーク期間中はほぼ8割程度の予約だという。
それだけに搭乗時にはゲートに長蛇の列ができたが、列ごとに分けて案内されており、搭乗はスムーズ。峯口社長と客室乗務員が乗客に記念品もプレゼントした。また、出発時にはターミナルからAirJapanスタッフが集まって、機体が見えなくなる瞬間まで手を振って見送り。NQ3便の初便は、RWY16Rから18時06分にシンガポールに向けて飛び立った。
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