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JALと外務省、パスポート発給160周年記念イベント開催、値下げ直後は申請者が前年比2~3倍

日本初のパスポートが発給されてから10月17日で160周年を迎えたことを記念し、JALと外務省が羽田空港でイベントを開催。イベントにはパスポくんも登場した。

文:多和田新也(編集部) 写真:多和田新也(編集部)
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JALと外務省がパスポート発給160周年記念イベントを開催。

 JALと外務省は10月17日、羽田空港第1ターミナルの11番搭乗ゲート前で「パスポート発給160周年記念イベント」を開催した。

 これは1866年(慶応2年)の江戸幕府がよるた「海外行き許可の認証に関する布告」によって、現在のパスポートにつながる海渡航文書の発給が開始されてから、160周年を迎えることを記念したものである。日本初のパスポート取得者は、パリ万国博覧会に参加した手品師の隅田川浪五郎である。

 羽田空港のイベントではJALグループが保管している、1937年(昭和12年)および1939年(昭和14年)発行の「大日本帝国外国旅券」などの展示が行なわれた。1937年の旅券にはHe116を空輸するためのドイツ派遣に伴う各国領事館のビザやスタンプが残されており、1939年の旅券には日本=タイ間の定期航路開設に向けた「日本・タイ間試験飛行」という渡航目的が記載されているという。

 さらに、最初の認定機「ニューポール式ハー型」から、戦前の代表的旅客機である“ダグラス式DC-二型”までの認定が記載された1927年(昭和2年)の「一等飛行機操縦士技量証明書」、無線技術(航空術)の修得とドイツからの長距離空輸飛行に際して取得された1937年(昭和12年)の「一等航空士免状・技量証明書」、双発輸送機「MC-20」などによる立川から台北、マニラ、さらにはオーランヂヤ(現ジャヤプラ)やウエワクに至る広大な航路での飛行時間や着陸回数が記された1942年(昭和17年)頃の「航空機乗員手帳(飛行記録簿)」、”ダグラス式DC-三型”や”三菱式MC-二〇型”などの大型多発機が認定された、大型旅客機・輸送機を運航し乗組員全体を指揮する最高位の資格である1944年(昭和19年)の「甲種航空機長技量証明書・免状」といった、日本の民間航空の発展を示す4点の史料も展示された。

JALが保管する1937年と1939年発行の“大日本帝国”外国旅券。
JALが保管する1937年の一等航空士免状・技量証明書。
JALが保管する1927年の「一等飛行機操縦士技量証明書」、1942年頃の「航空機乗員手帳(飛行記録簿)」、1944年の「甲種航空機長技量証明書・免状」。

 イベントではまず、外務省の松田茂氏があいさつ。松田氏は「日本政府が外国政府に対し、所持人が日本国民であることを証明し、安全に海外渡航できるよう保護と扶助を与える公文書である」とパスポートについて説明し、現在のパスポートには偽造防止技術などの工夫が施されている一方で、日本のパスポートの所持率は2割に満たず、他国と比較して低い水準にとどまっていることを指摘した。

 ちなみに7月1日に実施された10年用で16,000円から9,000円になるなどの旅券手数料の引き下げによる動向について松田氏は、夏休みシーズン後は申請者が減るなど、年間を通じての動向については現時点ではデータが不足している前提のうえで、7月の引き下げ直後の申請者数は前年比で2倍から3倍に増加したと説明した。

 さらに松田氏は、2025年3月から各都道府県ではなく国立印刷局が集中的に作成する方式へと移行したことで、パスポートの発行までの期間が1週間から2週間に延びた状況については、発行までの期間は延びたものの、オンライン申請が可能となり、来庁窓口への訪問が受け取り時の1回で済むようになったことによる利便性を強調した。

外務省 領事局旅券課 首席事務官 松田 茂氏。

 続いてあいさつした、JAL 壁谷智明氏のあいさつでは、福岡へ出発する搭乗者に対し、「次のお休みにはぜひ、海外へも足を運んでいただきたいという思いを込めて」外務省の協力のもとで本イベントを開催したと背景を説明。7月の旅券手数料引き下げに伴って展開する「もっと海外へ」キャンペーンを紹介し、「いつかではなく、今こそ世界へ飛び出していただきたい」と語った。10月1日からは、抽選で合計66名に総額570万マイルが当たるマイルプレゼントキャンペーン第2弾の募集もスタートしている。

 また、マイルが当たった際の具体的な旅行先として、初めての海外旅行でも手軽に出かけられる近距離アジアを推薦した。台湾、ソウル、バンコクの深夜便を挙げ、「お友達同士やご家族でのご旅行にぴったりかと思う」と紹介した。

JAL 旅客販売推進部 国際線企画グループ 統括マネジャー 壁谷智明氏。
記念撮影。1954年にJALの国際線就航を記念して導入された2代目制服を着用したシンガポールベースの客室乗務員も列席。JALのシンガポール線開設は1958年のこと。また、領事局旅券課に所属するマスコットキャラクターのパスポくんも登場。

 このイベントが行なわれた11番ゲートでは、JL319便(羽田発福岡行き)の搭乗者を対象に記念品を配布。パスポくんピンバッジや「たびレジ」フライトタグ、JALステッカー、QRコード付きJALシンガポールコースターなどのグッズがプレゼントされた。

パスポくんも出発客をお見送り。
JL319便の搭乗客に記念品をプレゼント。
プレゼントされた記念品。
搭乗した子供に、パスポくんのぬいぐるみをプレゼントするサプライズも。
間もなく出発するJL319便に手を振るパスポくんと客室乗務員。

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