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ANA 787-10の国内線仕様機が羽田空港に到着!
まもなく、3月27日の羽田=新千歳線(NH59/62)で初就航するANA 787-10の国内線仕様機。その1番機としてJA981Aが3月20日の夜、羽田空港に到着した。
文:本誌編集部
写真:岡本 豊
777-200を凌駕する、429席の輸送力
これまでANAの787-10は、わずか3機だけで成田発着の東南アジア線を主な活躍の場としてきた。しかしこれからは、目にする機会、乗る機会ともにさらに増加しそうだ。かねてより発表されていた国内線への787-10投入がいよいよ3月27日よりスタートするのを前に、国内線仕様機の1番機となるJA981Aがデリバリーされ、3月20日の22時24分に羽田空港に到着したのだ。
ANA 787-10国内線仕様機は「777の後継機」という位置付けで、当初は昨年秋より路線投入する計画であったが、ボーイング社の納入遅延により、「2月以降、幹線に投入していく計画」に変更されていたもの。2026年度までに11機を導入予定で、国内線主要機材の「787統一」を進めることで、運用の効率性を高めたい考えだ。
国内線仕様機としての座席数は787-8(335席)、787-9(375〜395席)はもちろん777-200(392〜405席)をも凌駕し、787-10は429席の輸送力を誇る。これは777-300の513席に次ぐ大規模なキャパシティである。
また搭載エンジンでは、国際線仕様機がロールス・ロイス社製Trent 1000を装備するのに対し、国内線仕様機ではGEnx-1Bを選択しているという違いもある。
このJA981Aに続き、JA983AさらにJA984Aの飛行試験も確認されていることから、2号機・3号機のデリバリーも遠くないとみられる。