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2025年のボジョレーヌーボーが日本に到着! ルフトハンザのA350で関西に空輸

2025年のボジョレーヌーボーの初入荷が行なわれ、10月22日朝にミュンヘンから日本へ到着した。空輸に使用されたのはルフトハンザドイツ航空の定期便で、エアバスA350の貨物室に約2,600本を搭載し、ミュンヘンから関西国際空港へと輸送した。

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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LH742便の操縦を担当した機長のBrandstaetter Thomasさん(左)と、副操縦士のDelisle Patrick Marc Etienneさん(右)。

関西行きのルフトハンザで初入荷。ミュンヘンから2,640本を輸送

 2025年のボジョレーヌーボーが、ルフトハンザドイツ航空のミュンヘン発関西行きLH742便で日本に到着した。

 現地時間10月21日12時47分にミュンヘンを離陸した同便は、オーストリア、ハンガリー上空を経て、黒海沿岸から中央アジア、中国内陸部を横断。黄海、日本海上空を抜けて松江市上空へ至り、中国山地を縦断したのち、淡路島南端を回り込むように旋回して、22日日本時間7時03分に関西国際空港RWY06Rへ着陸。約11時間の長旅を経て、21番スポットに到着した。

 到着後、フォワードカーゴルームからは、パレットに搭載されたボジョレーヌーボー220ケース(2,640本)が取り下ろされ、今年日本に到着した第1便となった。到着した220ケースはさっそく大阪税関職員の手により、品名や本数がインボイス記載と相違ないか、1本ずつ確認された。

関西国際空港A滑走路RWY06Rに着陸したLH742便。
関西国際空港21番スポットに到着するLH742便(エアバスA350-900、登録記号:D-AIXE)。
待ち受ける関係者に手を振るコクピットクルー。
約11時間の長旅を経て関西国際空港に到着したボジョレーヌーボー2025初荷。
通関手続きへ向かうボジョレーヌーボー。この後、貨物上屋で大阪税関職員による検品が行なわれる。
入荷したワインがインボイス記載通りかを確認する大阪税関職員。

2025年のボジョレーは“甘く濃い味わい”

 ボジョレーヌーボーは、フランス・ブルゴーニュ地方ボジョレー地区で生産される新酒で、毎年11月の第3木曜日(今年は11月20日)に全世界で同時解禁される。欧州域外への出荷はフランス時間10月21日に解禁され、このLH742便が関西国際空港への最初の到着便となった。

 輸入元のサントリーによると、今年のボジョレーヌーボーは乾燥と猛暑に恵まれ、果実味が凝縮した「甘く濃い味わい」に仕上がったという。収穫量は例年の半分ほどに減ったものの品質は高く、「近年でも際立った当たり年」とされている。

今年のボジョレーヌーボーの品質について語る、輸入元のサントリー株式会社 ワイン本部輸入ワイン部 課長 岡野三菜氏。