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キヤノン、RF85mm F1.4 L VCMを発表。RF F1.4 L VCMシリーズを拡充
夜の空港外周など、暗所でのヒコーキ撮影にも役立つ、開放F値1.4の単焦点レンズラインナップ。そこに新たに、85mmが追加された。

シリーズでサイズを統一した単焦点Lレンズ
キヤノンは9月10日、EOS Rシステムの新たなレンズ、「RF85mm F1.4 L VCM」を発表した。9月27日に発売、キヤノンオンラインショップ価格は23万6,500円(税込)となる。
RF F1.4 L VCMシリーズの5本目のレンズとして発表された「RF85mm F1.4 L VCM」。これまでに20mm、24mm、35mm、50mmがラインナップされてきた同シリーズでは、フィルター径67mm、長さ約99.3mmでサイズを統一している。フォーカスリングと、絞りを調整するアイリスリングの位置も共通化。重量の差も最大で121gと、どのレンズを手にしても変わらないホールド感が特徴だ。

今回登場した「RF85mm F1.4 L VCM」は、EFマウントのレンズ、「EF85mm F1.4L IS USM」(約950g)と比較し、重量を約33%軽量化した約636gに抑えた。サイズも上記の通りほかのRF F1.4 L VCMレンズと統一すべく、「EF85mm F1.4L IS USM」比で最大径が約12.1mm小さく、長さが約6.1mm短くなっている。このサイズ統一のための小型化は、開発担当者としても特に力を入れた部分だという。

「RF85mm F1.4 L VCM」は10群14枚のレンズ構成。ASC(Air Sphere Coating)により、フレアやゴーストも抑制する。またRF F1.4 L VCMシリーズは動画撮影での活用も想定して作られていて、前述の通りアイリスリングを搭載するほか、「VCM」という製品名が表す通り、ボイスコイルモーターによるフォーカスブリージングの抑制も図られている。
標準域の単焦点レンズと聞くと、あまりヒコーキ撮影での出番はないと思うかもしれない。しかし、例えば先日リニューアルした伊丹空港の千里川土手など、飛行機に近づけるポイントで活躍する。特にF1.4という開放F値は、展望デッキなどと比べて暗い外周、そして標準レンズの焦点距離ゆえのヒコーキの近さを考えると、明るさやシャッタースピードを稼げるという点で、大いに役立つことだろう。またサイズ統一されたRF F1.4 L VCMシリーズであれば、たとえば24mm、50mm、85mmと複数のレンズを揃えることで、ホールド感はそのままに、理想の画角となるレンズに切り替えて撮影することもできる。

この日は他にも3つの新製品を発表
9月10日には、「RF85mm F1.4 L VCM」のほかに3つの新製品を発表。ロングセラーのコンパクトデジタルカメラ「IXY 650」をマイナーチェンジした「IXY 650m」のほか、CINEMA EOSシステムの新たなボディ「EOS C50」、そしてシネマレンズ「CN5×11 IAS T/R1」および「CN5×11 IAS T/P1」がアナウンスされている。



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