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関空、自動運転レベル4のGSEの実証実験を実施

本実証実験は、2025年4月20日まで行なわれていた自動運転レベル3の実証実験につづくものとなる。レベル4は特定条件下での完全自動運転である。

文:本誌編集部
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関空で実証実験が行なわれている、自動運転を搭載したGSE
関空で実証実験が行なわれている、自動運転を搭載したGSE

 Peachは、パナソニック ホールディングス株式会社、長瀬産業株式会社、関西エアポート株式会社と協力し、関西空港第2ターミナルのランプエリア内でGSE(航空機地上支援機材)の自動運転実証実験を実施している。

 本実証実験は、自動運転技術を活用したランプエリア内における車両走行の実用性を検証するもので関西空港では初の取り組みだという。使用されているのは、長瀬産業が提供するTracteasy社製「EZTow」だ。2024年12月から2025年4月20日まで「自動運転レベル3」の実証実験を行ない、現在は「自動運転レベル4」の実証実験を行なっている。

 「自動運転レベル3」は、条件付き自動運転。自動運転システムがすべての運転操作を代替し、走行が困難な場合には人間の介入が必要。「自動運転レベル4」は、特定条件下での完全自動運転。自動運転システムがすべての運転操作を代替し、走行が困難な場合でもシステムが対応できる範囲で自動運転を継続するという段階である。

 実証実験では、搭乗者やスタッフが利用する道路や横断歩道において歩行者を検知し、一時停止・再発進する機能や、スペースが限られた手荷物返却エリアでの正確な幅寄せ走行など、空港特有の環境に応じた走行性能の検証を行なっている。

 これは、2023年4月に実証したGSEの遠隔操作の実証実験に続く次のステップで、自動運転技術により今後は自動運転および遠隔操作の 技術を組み合わせ、複数空港の車両を遠隔管制によって一括管理することも可能となる。これにより、空港ハンドリング業務における省力・省人化や、受託手荷物返却開始までの時間短縮によるサービス向上につながると期待される。

本実証実験は、2025年4月20日まで行なわれていた自動運転レベル3の実証実験につづくものとなる。レベル4は特定条件下での完全自動運転である。

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