連載

人の目 ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 Boeing787が日本の空にデビューしたのは2011年11月。いまや航空各社の主力機といっても良いほどの存在感で君臨してますね。

 ボクが787を初めて見たのは伊丹にSROV(Service Ready Operational Validation)で飛来した時のこと。平日だというのに、伊丹スカイパークはとんでもない人出。(この人達お仕事はだいじょうぶなんだろうか?と心の声が思わず漏れてしまったことは笑い話。)

 それまでの機体とは少し違ったフェイスライン、そしてギザギザのエンジンナセル。あと見たこともないような上反角で反り上がった主翼。どれも新鮮でした。

 そんな787も今や長さの違う3つのバリエーションを見ることができます。最初の頃、“-8”は見た目のバランスが悪くてなんかずんぐりむっくりしてる!なんて声も聞かれました。ボクは逆にこの塊感が好きだったんですが。

 あれから10数年。-9や-10が珍しくなくなり、長胴型のボディに見慣れてしまうと「ん?-8ってこんなに短かったっけ?」と思うようになりました(笑)

 人の目なんてそんなもんですよね。

 みなさんはどの長さの787が好きですか?ちなみにボクはやっぱり“-8”に愛着があります。

竹信大悟

竹信大悟

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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