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JTAが国際線に進出! 羽田=宮古線に787、A350-1000はパリとLAへ。JAL、2025年度路線便数計画

JALが2025年度の路線便数計画を発表し、JTAの国際線定期便進出や、787-8の羽田=宮古線への投入などを明らかに。また国際線においては、成田=シカゴ線の再開や、A350-1000のパリ線、ロサンゼルス線への投入が予定されている。

文:本誌編集部
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2025年度中に国際線定期便への就航を計画するJTAの737-800(上段)と、8月限定で羽田=石垣・宮古線に投入されるJALのボーイング787-8。Photos: Yuta Warrens/AIRLINE

JTAの国際線進出、ボーイング787-8の宮古線投入など、沖縄方面がアツい!

 JALグループは1月21日、2025年度の国内線・国際線の路線便数計画を発表した。

 まず注目すべきは、これまでチャーター便を除けば国内線のみを運航していた“うちなーの翼”JTAによる国際線定期便への進出だろう。旺盛な訪日需要を受けて、本拠地である那覇と、台湾の台北(桃園国際空港)を結ぶ路線に就航することを発表。現時点では詳細な就航日やダイヤは明らかになっていないが、2025年度中の開設を計画している。

 同じ沖縄においては、昨年に引き続き8月1日〜31日まで、羽田=石垣線にボーイング787-8(国内線仕様機)を投入。さらに2025年は、同期間中の羽田=宮古線にも投入を拡大すると発表した。787-8はファーストクラス搭載機材となるが、宮古線へのファーストクラス設定は初めてとなる。なお同路線のファーストクラスの販売は1月22日10時からスタートする予定だ。

 またフジドリームエアラインズ(FDA)が3月30日から札幌(新千歳)=福岡(1往復/日)、新潟線(2往復/日)を開設するのに伴い、両路線でコードシェアを実施。一方で自社グループ運航便については、福岡線を1往復減らして1日2往復に減便、1日2往復の新潟線は3月29日をもって運休する。

 さらに3月30日からは大阪(伊丹)=三沢線を1日1往復→2往復に、6月1日からは大阪(伊丹)=札幌(新千歳)線を1日4往復→5往復に(10月25日までの期間限定)、それぞれ増便する。

JAL国内線ボーイング787-8のファーストクラス。Photo: Fukazawa Akira

国際線では成田=シカゴ線を再開。A350-1000はパリ、そしてLAへ

 そして国際線においては、2025年5月31日(シカゴ発は6月1日)より、成田=シカゴ線を再開。本路線は2020年3月に羽田発着に移管されて以来、コロナ禍の臨時便を除いて運休していて、東南アジアやインドと北米の間の乗り継ぎ需要に応えるべく再開する。乗り継ぎを考慮し、成田を夕方に出発するダイヤを設定。既存の羽田便も運航を継続するが、シカゴ発のJL9便の羽田到着時刻が、6月1日より従来の午後から早朝へと変更となる。

 また現在、羽田=ニューヨーク・JFK線(週14便全便)、ダラス・フォートワース線(週7便全便)、ロンドン・ヒースロー線(週14便中7便)に投入されている国際線の最新フラッグシップ、エアバスA350-1000については、5月1日より羽田=パリ線にも拡大。当初は隔日での投入となる。さらに2025年夏ダイヤ期間中には、ロサンゼルス線にも投入を開始する予定だ。

 これ以外にも、成田=サンディエゴ線、ベンガルール線を夏ダイヤ期間中、毎日運航に増便。また7月18日〜10月25日の間は、関西=ロサンゼルス線、ホノルル線、中部=ホノルル線も毎日運航へ増便する。

【東京=シカゴ線 スケジュール(東京発5月31日・シカゴ発6月1日〜)】
JL56 成田18時15分発→シカゴ16時00分着
JL55 シカゴ12時30分発→成田15時15分(+1)着

JL10 羽田11時30分→シカゴ9時20分着
JL9 シカゴ1時30分→羽田4時20分(+1)着
※8月31日までの時刻。9月1日〜10月25日はJL56便が15分早着、JL55便が20分早発、JL10便が10分早着、JL9便が25分早発。

すでに7機を受領済みのJALのA350-1000。2025年度も着実に投入路線を拡大していく。Photo: Fukazawa Akira
JALが2025年度の路線便数計画を発表し、JTAの国際線定期便進出や、787-8の羽田=宮古線への投入などを明らかに。また国際線においては、成田=シカゴ線の再開や、A350-1000のパリ線、ロサンゼルス線への投入が予定されている。

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