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「搭乗率は約8割強」、ジェットスターの成田=旭川線就航1周年。課題は“閑散期”
ジェットスター・ジャパンの成田=旭川線就航1周年を目前に控え、旭川空港で旭川市長らも臨席して記念イベントが開かれた。
ジェットスター・ジャパンが2023年12月15日に新規開設した成田=旭川線。本路線が間もなく1周年を迎えるのを機に、12月13日に旭川空港で記念イベントが開かれた。
本路線は2023年9月11日に就航が発表され、3か月というLCCとしては短い航空券の販売期間を経て同年12月15日に運航を開始した。約1年間の運航で累計搭乗者数は10万人を超えた。田中正和 執行役員は同路線について、「搭乗率は8割強という状況で、当初計画していたとおりには推移していると思っている」と分析する。
成田空港の北海道路線は、2023年の夏スケジュールでPeachが成田=女満別線や成田=釧路線を運休して以来、新千歳線のみが残る状況であったが、2023年暮れのジェットスター・ジャパンによる旭川線就航は、同空港にとっては初めての路線であり、新千歳以外の北海道路線という点でも注目されるものであった。一方、記念イベントに今津寛介 旭川市長をはじめ、北海道エアポート、旭川商工会議所から代表者が臨席したように、地元からの期待の高さも感じられる。
その記念イベントでは、同日の成田行き便、成田からの到着便の搭乗客にそれぞれ記念品を配付。到着ロビーには田中執行役員、今津市長ら先述の代表者から直接プレゼントを贈り、旭川への来訪を歓迎した。
同路線の旅客動向については、「今年の冬スケジュールは4月から売り出しており、外国からの予約が前年の3倍に達している」「4月や11月に需要が落ち込む閑散期があり搭乗率が下がる」と、伸長しているポイントと課題を説明。
また、旭川発の旅客について、(両都市圏に人口差があることを踏まえたうえで)「当初は関東発が6割、旭川発が4割程度あったが、現在はそれぞれ7割、3割程度になっている」と説明。先述の閑散期、そして旭川発の旅客の搭乗率引き上げが全体の搭乗率向上に必要との認識を示した。
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