ニュース
ANA、羽田空港国内線の新スイート/プレミアムチェックインカウンター公開
ANAは12月から順次、羽田空港国内線に設けているプレミアムメンバー優先のチェックインカウンターをリニューアルする。その皮切りとなる、羽田空港国内線のANA SUITE CHECK-INカウンターが報道陣に公開された。
ANAは11月29日、12月2日にオープンする羽田空港国内線の新たな「ANA SUITE CHECK-IN」を公開した。
ANAマイレージクラブ「ダイヤモンドサービス」メンバー向けのチェックインカウンターで、現在のSUITE CHECK-INに変わってオープンすることになる。場所は第2ターミナル2階出発ロビー南側、C保安検査場付近となる。
既存のANA SUITE CHECK-INは2010年10月に専用のカウンター、保安検査場を備えた施設としてオープンしたが、現在となってはやや手狭になってきているほか、保安検査機も液体物やPCを取り出す必要がある従来型であることから通過に時間がかかり、日常的に混雑が見られる状況だという。
それを改善すべく、新たなANA SUITE CHECK-INはカウンタースペースを広くし、カウンター数は現在の3カウンターから5カウンター+ユニバーサル対応のローカウンターの計6カウンターへと増設した。
デザインも一新。入口の壁材は陶板を利用するほか、カウンター奥の壁面には伝統技術の左官壁を採用した、和のテイストを凝らしたデザインになった。
ちなみに、建築家の隈研吾氏がデザインしたANAのラウンジも和のテイストを凝らした雰囲気であるが、そのデザインとの親和性を意識したものではなく、「ANA SUITE CHECK-INはこちらだけの特別な空間。海外のお客さまもいらっしゃるなかで、“日本の伝統美”をコンセプトにして日本を触れられるようなしていただきたいと思った」(説明にあたったANA CX推進室商品企画部 地上商品企画チームの稲井裕子氏)と、今回のデザインにいたった理由を紹介した。
なお、入口の壁材に使われている陶板は、機内食用で使えなくなった食器を一部再利用しているほか、床材にはカーボンニュートラルを実現している天然素材のリノリウムを使用するなど、環境にも配慮した作りだという。
専用の保安検査場にはスマートレーンを導入。液体物がPCなどを取り出すことなく検査できることで、スムーズに通過できるようになる。ちなみに専用の保安検査場にはスマートレーンと、従来型の保安検査機の2レーンが設けられているが、従来型はスマートレーンで対応できない大型の手荷物などを検査するためのものであり、従来と比べて最大3倍の処理能力を持つスマートレーン1台で快適に通過できると想定しているという。
ANA PREMIUM CHECK-INも12月18日から順次リニューアル
また、国内線出発ロビーに2か所ある「ANA PREMIUM CHECK-IN」も新しく生まれ変わり、北側を12月18日、南側を2025年夏にオープンする予定となっている。ダイヤモンドサービスメンバーに加えて、プラチナサービス/スーパーフライヤーズサービスメンバーや、同日のプレミアムクラス搭乗者が利用可能なチェックインカウンターだ。
既存のANA PREMIUM CHECK-INは、専用空間内にチェックインカウンターと専用の保安検査場を設置しているが、リニューアル後はチェックインカウンターはロビーに面したオープンな空間に設置される。
そして、SUITE CHECK-INとは異なる青色を基調とした陶板で飾られた入口の先に専用の保安検査場が設置され、やはりスマートレーンを導入。PREMIUM CHECK-IN全体では現在の最大2倍相当の処理能力になると想定されており、こちらもPCや液体物などを取り出すことなく、よりスムーズに通過できるようになる。
関連リンク