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関西国際空港、30周年の大規模リノベーション動向をチェック! 〜4階国際線保安検査場先行オープンへ〜
2021年5月より大規模リノベーション工事を進めている関西国際空港。運営する関西エアポートは2024年9月3日より、国際線保安検査場の一部、工事が終了した中央部分を先行オープンすると発表した。8月26日の内覧会でさっそく見てきた!
文:竹信大悟
写真:竹信大悟
保安検査場を3か所から1か所に集約。処理能力は先行オープン時に従来比の毎時500人増、来春のグランドオープン時には1,500人増!
新しい国際線保安検査場は、従来3か所にあった保安検査場を1か所に集約。難しいとされていた保安検査場の増床を、4階吹き抜け部分を埋めて新たに床を伸ばすことで実現させた。
先行オープン時のレーン数は従来と同じく16レーンだが、20m級の検査レーンを新たに10台設置。残り6レーンを従来と同じ15m級とすることで、工事前の4,500人/毎時(以下同)から、先行オープン時には約5,000人となる見込み。また来春のグランドオープン時は15m級レーンを2台移設し合計18レーンとなり、最大で6,000人の検査能力を有する見込みだ。
また、日本初となるキューイングマネジメントシステム(待ち行列管理システム)を導入。利用者の流れや混雑状況のデータをリアルタイムに活用。スタンションポールエリアを自動ゲートにより振り分け、レーン毎の人流を平滑化、効率化することで、よりスムーズな保安検査通過を実現する。
関西国際空港のリノベーション工事は4つのフェーズに分けて実施されており、すでに新国内線エリア、新国際線出国エリアの2フェーズが終了している。今回先行オープンする国際線保安検査場はフェーズ3の一部で、フェーズ3で予定されている新国際線保安検査場および新国際線ラウンジの工事完了をもって、来年春のグランドオープンを迎える予定だ。
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