【シンガポールホテル探訪】オーチャード地区で存在感を放つ「パンパシフィック オーチャード」
取材したシンガポールの素敵なホテル、3軒目は2023年6月に開業した「パンパシフィック オーチャード(Pan Pacific Orchard)」です。
このホテルは何より外観が特徴的!4つのスカイテラスが目を惹きます。
緑と建築が融合されたホテルの魅力を探ってみましょう。
文:石原有起
写真:Pan Pacific Orchard
ホテル全体に緑地が広がるアーバンオアシス
高温多湿の都市国家であるシンガポールは、気温の上昇による問題を多く抱えている。そこでシンガポール政府は、多くのビルにおいて空気の流れをスムーズにする設計を施す、屋根に反射塗料を塗るなど、さまざまな取り組みを進めてきた。中でも近年、注目されているのが、建物の屋上や壁面を植物で覆い、都市を緑化するという戦略だ。
そのような状況下で2023年6月に開業した「パンパシフィック オーチャード」は、シンガポールの象徴であるオーチャードロードの新たな“緑化”のランドマークとなっている。超高層化×サステイナブルデザインを融合した建築設計で知られる「WOHA アーキテクツ」によって手がけられ、緻密で想像力豊かなデザインが特徴。なんと23階建ての敷地面積の多くを、木々が占めている。
まず2階「フォレストテラス」に到着したゲストは、オープンエアの空間でチェックイン。施設内は自然の要素が内部に溶け込まれ、フォレスト、ビーチ、ガーデン、クラウドの4つのブロックがシームレスに融合している。オーチャードの雑踏から逃れ、つかの間の休息を楽しめる空間だ。
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テラスの開放感に驚き! エコフレンドリーな客室
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